2018年9月29日（土） vs ヤクルトスワローズ
結果：横浜 雨天中止 ヤクルト
敢闘選手賞：なし
「予想通りの雨天中止ね」
窓の外、空から落ちる雨滴を眺め、結乃は一人呟く。
「なんで格好つけながら言っているの？」
そんな結乃の後姿を眺めて首を傾げる理衣。
台風の接近により日本は全国的に天候が悪く、首都圏でも雨が降っていた。
そして雨はむしろこれから強くなっていくのである。
「これは２戦目も中止ね。それどころか次の阪神戦の天気だって安心できないわよ」
「阪神さんは、もう余裕がないんだよね」
「どの日に試合をすることになるのかしらねぇ」
ため息をつく結乃。
中継ぎが休めるとはいえ、試合が出来ないでＣＳ進出チームが決まってしまうのもいただけない。
「まあでも、自然をどうこうできるわけでもないし」
「試合が出来る日に、しっかりとやるだけだね」
「さて、問題はこれでまたローテをどうするか。平良、そして石田が流れるわけでしょう」
「その次はローテーション通りなら濱口投手だね」
「順番はどうなるかがあるけれど、濱口、平良、石田で10月1～3をしのげるわね。先発ローテが不足しているだけに、これはこれで有難いか････」
「京山投手も上げられるしね」
「東を次の週末の阪神戦にあてて、カープ戦には京山？ 可能性はありだけど、うーん」
東以外は決め手に欠く状態である。
「中継ぎに関しては、バリオスと中後が上がってきたわね。あたしの予想通りじゃない！」
「バリオス投手、久しぶりだね！」
「もとは中継ぎで活躍していたしね、短いイニングを思い切り投げて欲しいわ！」
エスコバーがいない今、元気であろうバリオスには頑張って欲しい。
「さて、巨人がカープに負けて、また同率３位よ」
「本当に広島さんに勝てないね、巨人さんは」
「そこまで戦力差があるとも思えないんだけどね、それにしても負けすぎよね」
横浜としては有難いが、広島の独走を許した一因でもあるだけに歯痒い。
何せこれで広島に５勝１７敗である。
かつてのベイスターズの対巨人戦の成績のようだ。
「相手うんぬんより、残り７戦全勝すれば巨人を上回り、且つ貯金を持っていけるわ。目指すのはここよ！」
「さすがに厳しいんじゃない？」
「今季、８連勝だってしたのよ。７連勝でフィニッシュしてもおかしくないわ！」
結乃の言う通り。
今、チーム状況は決して悪くない。
雨天中止も、疲労の見える宮崎や大和には良い休養になるとも考えられる。
「勝つわよ！」
「おー！」
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