2021年振り返り #60 一軍デビューでパンチ力は見せた。更なる強みを持ちたい 知野 直人
「キャンプも一軍スタート、知野！」
元気よく結乃が言う。
「売り出しましょう！」
理衣も続けて言う。
2021年は一軍デビューしました。
＃６０ 知野 直人
出場試合 ： ３６
打数 ： ３４
打率 ：．１７６
安打数 ： ６
ＨＲ ： １
打点 ： ３
盗塁 ： ０
「２１年はついに一軍デビューしたわね」
「おめでとうございます！」
「ということで、６５点をあげましょう」
「まずは１ステップあがった、というところだね」
ドラフト６位という下位入団、ということを考えればまずまずか？
「数字の方は、さすがに一軍ですぐに通じるほど甘くなかったけれどね」
「チャンスはそれなりにもらったんだけどね」
「でもまあ、ＨＲを打ってパンチ力はみせてくれたわね」
「あれが初ヒットだったっけ？」
打った瞬間、といった感じのあたりだった。
パンチ力はみせられたので、次は打撃の確実性だろう。
「ユーティリティというところはあると思うけれど、今はどの選手も複数ポジション守れたりするからね」
「それだけでは、ということだね」
「打撃なり走塁なりで、どれだけ他の選手との違いを出せるかよね」
「ライバルは手ごわい人ばかりだけれど、そうもいっていられないもんね」
内野で考えれば、若手は牧、森が優先が高くなるのはある意味当然のこと。
まずは控えとしてでも一軍の座をつかみ取り、そこからどれだけアピールできるか、結果を残せるか、だろう。
「ドラフトは下の方、若手の野手も徐々に獲得が多くなってきたから、焦らずとも余裕があるわけじゃないわよ」
「つかんだチャンスを離したくないね」
「このキャンプ、オープン戦でどこまで食らいつけるかね！」
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