2018年3月31日(土) vs ヤクルトスワローズ
結果:De3-5ヤクルト
敢闘選手賞:嶺井、神里
「まあ、こんなもんよね」
「結乃、そんな強がり言わなくても」
「いや強がりじゃなくて、バリオスならこんなもんよねってことよ」
4回で4失点というのもそうだが、わずか4イニングで100球超では先発としての役目も果たせていない。これといった決め球もないのは分かっていたが、昨日の開幕戦と同様に無駄な四球を出しては失点するというのは見ていても萎えてくる。
「ウィーランドの代わりと考えると期待値が高くなっちゃうけれど、先発の谷間と考えれば妥当でしょう。まあ、現時点で谷間がバリオス、京山、飯塚と3枚も入っていることが問題だけど」
「また厳しいことを・・・・」
「もちろん、私の評価を覆してくれることを期待しているわ! それにしても何より・・・・」
と、ここで一つ溜める結乃。
「先発も中継ぎも四球出し過ぎ!」
憤慨する結乃だが、全くその通りである。
「打線は相変わらず石川の前に言いようにやられて、なんで他の球団は打てるのに、横浜は打てないのかしらね」
「伊達に長い事1軍で活躍していないってことだよね」
「相手を褒めれば良いってもんじゃないわよ。打線が情けない」
決して速いストレートがあるわけではない。むしろ直球は140も出ないが、緩急とコースをつくピッチングで的を絞らせない。昔からこの手の投手は苦手な横浜である。
「ええと、良いとこ探ししようよ!」
「開幕して2試合とも良いとこ探ししかすることがないなんて。負けは仕方なくても、もう少し内容のある敗戦だったらねぇ」
「神里選手、プロ初ヒットが2塁打! さらに初タイムリーで初打点! 中川さんも代打でヒット打ったし、あと嶺井さん、シーズン初打席は打率10割なんだって、凄いね!」
「打撃ならやっぱり嶺井よねぇ。神里は今日は良かったわね。緩い球なら合うのかしらね」
「そういえば昨日、神里選手で点が入る気がしないって・・・・」
「そこは陳謝するわ! 開幕戦で緊張していたのね、うん」
終盤、石川をとらえて2点を奪取したところは大きい。特に2死からだったし、あのまま7回を抑えられて終わるのとイニング途中で交代させるのでは、次の対戦に備えてという意味でも大きい。
「問題はやっぱり投手陣よね。先発が苦しいのは分かっていたけれど、中継ぎも失点しているから点差が詰まらないし」
「あとは最終回のバント失敗とか」
「1,2塁で難しいのは確かだけれど、あれで遅れなかったら柴田はなんのために出てきたの、って話になるわよね」
「うぅ、辛いスタートだね」
「ぶっちゃけ想定内だけどね。開幕ローテを見た時点で、最悪3連敗もありうると思ったわ。3人の中で勝つ確率が最も高いと思ったのが京山だってくらいだもの」
「明日こそ勝てると良いね」
「さすがに開幕3連敗はきついわね。1勝2敗なら1つの負け越しだけど、3連敗だといきなり借金3だもの」
開幕から厳しい試合の続いたベイスターズ。
初勝利は高卒2年目、プロ初登板の京山に託されるという状況に。
「でも京山くんはそんなこと考えないで良いよね」
「いえ、むしろ意識しまくって欲しいわ」
「ええ、なんで?」
「開幕3連敗のチームの危機を救うのが自分だ、目立つぜ、そう思うくらいでないとダメだってことよ。さあ、明日は京山の好投でがっつり勝つわよ!」
果たしてチームは連敗を止められるのか、それとも・・・・