2018年4月13日(金) vs 中日ドラゴンズ
結果:横浜5-6中日
敢闘選手賞:大和
違うはずなのに、リプレイを見ているように感じられた。
味方の野手がエラーをしてランナーを背負う。
それでもどうにか2死までこぎつけ、あと1つアウトを取れば無失点で追われる。そうすればエラーした野手も救われるというもの。投手と野手は持ちつ持たれつ、投手が打たれるのを野手がカバーすることだって多いのだ、エラーしても踏ん張って助ける。エースといわれるならそれこそ味方がエラーした時こそ踏ん張って欲しい。
そう、エースと呼ばれるならば。
「だああああぁぁっ! だから石田はエースと呼ばれないのよ! なんでそこでホームラン打たれるの!?」
「お、落ち着いて結乃。負けたわけじゃないし」
「負けてなくても腹が立つのよ! 石田以外の先発投手は良いピッチングしているのに、何をしているんだか」
「そんなの石田投手が一番わかっているはずだって。他の誰よりも、自分で自分を責めている筈」
「・・・・わかったわよ、理衣ちゃんは甘いわね」
色々と言いたいことはあるが、それでも7回を投げ切ってくれたことはチームとしても助かる。何せここまでの先発投手、ほとんどが5回くらいしかもたないのだから。
そして7回まで踏ん張った力投がその裏、報われることになる。
「うわぁっ、また逆転しちゃった!?」
「又吉の調子が悪いとはいえ、巨人戦から続いて凄いわね」
見ているファンの結乃ですらそんな言葉を漏らしてしまう7回裏の集中打。いや、実際には2安打で3点なのだから運も味方につけているのか。
「足が使えているのが大きいのよ。結局、神里が盗塁したから3塁までいけて、ロペスの内野ゴロで1点取れたわけだし」
「今日も3盗塁、本当によく走るね!」
「しかも、そのうち1つが倉本だってのがね。倉本はエラーしたから褒めないようにしておくけど!」
「また厳しいね・・・・センターフライで2塁にタッチアップとか頑張ったのに。大和選手は同点タイムリー2つ!」
「守備で貢献してくれれば良いけれど、たまにはこうして打ってくれる日があっても良いわよね」
苦しみながら、またしても終盤に相手チームのセットアッパーを攻略しての逆転勝ちであった。
しかも、連投中だった康晃をちゃんと休ませ、これまで打たれ気味だったパットン、井納で抑えて勝った。康晃をはじめとして、三上、砂田、エスコバーを投げさせずに勝てたことも大きい。
石田も、勝ちがついたことで次回以降の登板で良い方向に転がってくれることを期待したい。
「これでなんと、セリーグの首位だって!」
「まだ12試合じゃない。下位とだって差が開いているわけじゃないし」
「それでも気分が良いよね」
「まあ、悪くはないわね。それより気になるのは、来週、再来週のローテがどうなるか。皆頑張っているけれど、5回しか投げられないんじゃローテで回すのはきつい、外国人枠もある、さて?」
まさに贅沢な悩み、DeNAとなった当初からは考えられないような悩みである。
「それにしても本当に又吉はどうしたのかしらね。横浜といえば又吉を全く打てないことで勇名を馳せたのに」
「いや、それ全然勇名じゃないし」
「先発にしたほうが良いんじゃない、森監督? ライバルとはいえ、あんな又吉は見たくないわ!」