2018年6月3日(日) vs ソフトバンクホークス
結果:ホークス7-6横浜
敢闘選手賞:国吉
「交流戦の一週目はどうにか2勝3敗で乗り切ったわね!」
「あ、いきなりポジティブだ」
てっきり落ち込んでいるかと思いきや、意外と前向きな結乃に驚くも、あくまで後ろ向きなポジティブだということに気が付いて妙に納得する理衣。
「何言ってんの、事実でしょうが!」
「そうだけど、ソフトバンクに3タテ・・・・」
「シャーラップ!!」
びし! と指で唇を封じられる理衣。
舐めたくなるのを堪える。
「交流戦はどうせ各チームとの対戦は1カードのみ、であればどのチームに勝った負けたではなく、交流戦トータルで考えれば良いのよ! 楽天に勝ってソフトバンクに負けた、でもトータル五分ならOKなのよ!」
「楽天にはまだ1試合残っているけどね」
「もちろん、それに勝つのよ!」
仮に楽天に3勝できれば、ソフトバンク戦をあわせても3勝3敗である。
「大体、石田が先発の時点で8割方、負けを覚悟していたし」
「酷い信頼度だね・・・・」
「え、2割も勝ちを期待していたのに?」
「・・・・」
だが、それくらい石田に対するファンの信頼度が落ちていることは間違いないだろう。
「不幸な失点があったことも確かだけれど、それでも石田以降の投手全体で1失点よ。もーいい加減、二軍調整で」
「結果がついてきてないからねぇ・・・・」
理衣も辛そうな表情を見せるが、プロなのだから結果を出せなければ落ちるのは致し方ない。
「ただ、後を継いだ国吉はよく頑張ったと思うわ! 三嶋と共に、今季、復活ののろしを上げて欲しいわね!」
今でも十分にあげつつあるがまだシーズンも前半戦、後半までもってくれることを願いたい。
「打線は5点取ったけれど、ホームランだけだものね。柴田と神里のホームランにはビビったけれど」
「今はちょっとつながりに欠ける?」
「梶谷とソトの好調が終わって、ロペスが欠けているからね。筒香、宮崎だけじゃどうにもならないわよ」
また厳しい状況になってきたが嘆いていても良い方向に変わるわけではない。
ならば現有戦力でいかに事態を打開するかを考えなければならない。
「次からは西武、日ハムと横浜で6連戦よ!」
「パリーグの上位2強と対決だね」
「関係ないわ、4勝2敗で勝ち越すわよ!」
「お、強気」
「当たり前よ、逆境こそチームが強くなるのよ!」
ロペスを欠き、今永、石田も駄目。
それでもペナントレースは容赦なく続いていく。
ファンは応援することしかできない。
踏ん張れ、ベイスターズ。
「あ、プロ初ヒットおめでとうね、楠本!」