2018年6月10日(日) vs 日本ハムファイターズ
結果:横浜6-3日ハム
敢闘選手賞:筒香
「球場に行かれた方、雨の中、観戦ご苦労様です!」
明確に荒天が予想される中、それでも午前中は天気もどうにかもって試合開始を待つばかり、というところから雨が降り出した。
しかし、翌月曜日の方が明らかに試合は無理そう、ここまで既に交流戦2試合が雨天中止となっている横浜としては、雨脚もそこまで強くないということで試合を決行。
両軍、ベースランニングに注意しながらの試合となったが、なんとか5回まで実施して試合成立となった。
「うぅ・・・・6月だけど寒かったわ。前日が暑かっただけに、その差が堪えるわね」
ポンチョに身を包んだ結乃が震えながら言う。
「結乃・・・・よくまあ、今日は一人で観戦に行ったね」
「ふふん、おひとりさま観戦くらい余裕よ・・・・へっきち!」
「ああ、ほら、風邪引いちゃうよ。あったかいココアでも飲んで」
「ありがと・・・・・ふぅ~っ、生き返るわ」
理衣の用意してくれたココアを啜り、人心地つく結乃。
「あぁもう、ポンチョを被っていても雨って染みて入ってくるのよね」
「2枚重ねとか、ビニール袋を履くとか、色々とやりようはあるけどね」
「まあ、雨談義はいいわ。とにかく、天気も味方につけて3連勝! 雨天の試合といえばベイスターズよね!」
「いつの間にか、そんなんことに・・・・」
2017年のCSを経験したからか、偶然か、前のガールズフェスティバルの時も酷い雨の中で勝利した。
「これまでの今永の出来を考えると、むしろ先行されてヤバいかと思ったけれど、今日は粘れたわね」
「守備も大変そうだったけどね」
味方のエラー、雨での守りにくさもあったが、ランナーを出しても返さないようなピッチングはできていたのではないか。
「三振も奪えていたし、あとはまあ何より、勝利がついたってのも大きいかもね」
「これで自信になると良いねぇ」
5回に四球からのホームランはいただけないが、その後を抑えてずるずるいかなかったことを評価したい。
「打線は一発攻勢! 筒香、神里、二人とも流し打ちで入るとは思わなかったわ」
「効果的だったよね!」
「筒香は前のソトが凡退してここで無得点だと嫌なところでの一本。神里は、表に近藤に2ラン打たれて1点差に詰め寄られた直後の2ラン、良いところで打ったわ!」
上位打線で点を取る。ロペス、梶谷が抜けて下位打線が弱いから、上位でとにかく取れるだけ点を取る。
それが出来た試合だった。
「前の試合でイマイチだった桑原がちゃんと2安打したのも良かったわね」
「イケメン神里選手もマルチ、筒香選手も3安打!」
「いずれも逆らわずに打って長打ってのが良いわね。プーさんも2安打だし、ソトがノーヒットだけど、なんとか頑張ってもらいたいわよね」
「この試合、1,2,4,5番しかヒット打っていなかったんだね」
「やっぱ課題は6番よね。ここが弱いから、宮崎が勝負されなくなっちゃうかも」
今日の浩康もノーヒット、チャンスでもゲッツーだった。
「とにかくこれで交流戦も5割に戻したわ! 残りの試合、勝ち越すわよ!」
「上位チームとの対戦も終わったしね」
「そんな甘いもんじゃないわよ。それに、まだ西武と1試合残っているからね、絶対にリベンジするわよ!」
交流戦も最後の6連戦+α、勝ち越しを目指して改めて気合を入れる結乃であった。