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2018年ベイスターズの歩み ベイスターズ

6/18西武戦 一人立ち向かう!宮崎の2発で意地の山賊退治!

投稿日:

2018年6月18日(月) vs 西武ライオンズ
 結果:横浜4-2西武
 敢闘選手賞:宮崎

 

■試合結果

 

冷たい雨に紛れるようにして、山賊が横浜の地に再び侵入してきた。
立ち向かう横浜は満身創痍。
相手の強力な攻撃を防ぐべく立ち上がろうとしたウィーランドは体を痛め、かわりに相手の前に全身を晒すはいまだ勝ち星のない若者。
だが、その若者・飯塚が必死に相手の攻撃を防ぎ、かわし、耐える。
他の守備陣も、大和、中継ぎ陣が相手の進撃を水際で必死に食い止める。
どうにかこちらからも攻撃したいところだが、経験もなく力も不足している若い戦士ばかりで、何も出来ない。
そんな中、一人斬り込むは、髭を生やしたハマの山賊・・・・いや、ハマだから海賊・・・・いや、そんな下品なものではない。
ハマのプーさんが山賊に対して鮮やかに二閃!
仁王立ちで立ちふさがり、見事、山賊を撃退したのであった・・・・!!

 

 

プーさん、愛してる!!
両手を組み合わせ、点に向かって愛を叫ぶ結乃。
おそらく同じように思ったファンは星の数ほどいたことであろう。
打線に関しては、まさに宮崎一人で点を叩き出して勝った、そういえる試合だったろう。

 

本当にもう、天才的よね! 流し打ちで2打席連続ホームランとか!
2打席とも、あの打ち方、あの流し打ちでスタンドイン。もちろん、横浜スタジアムということを意識もしていたのかもしれない。そして最終打席は引っ張ってヒットの猛打賞。
ロペス、筒香、梶谷、ソトのいない打線で唯一、長打を期待出来て打点を稼げる選手。
宮崎がいなかったら本当に悲劇であったろう。

 

「他の若手はチャンスもなかなか活かせないわね。その中でも比較的頑張っているのは山下、佐野かしら」
「神里選手は?」
「神里はむしろ、今や外せないわよ」
「イケメンだしね」
「それはいいから。それより、乙坂あたりは落とされても仕方ないわね。何にも出来ていないじゃない」
「ううん、事実だけに養護できない・・・・」
残されたチャンスの機会は多くないはず。
乙坂、関根、楠本あたりは結果、あるいはヒットにならなくても意味のある打席を見せたい。

 

「まー、宮崎が打ったとはいえ、宮崎しか打っていないから点は最小限。あとはいかに守り切るかだったけど」
飯塚投手、今季初勝利、おめでとう!
そう言ってお手製の紙吹雪を舞い散らせる理衣。
しかし雨に濡れて舞い散らない。

 

「飯塚も、内容的にはよくなかったけれど、よくまあ1失点で済んだわよね。5回で5安打5四球って、5回で10安打されたのと同じよ?
「西武さんが、2-5回まで4イニング連続併殺したらしいよ」
「よく守ったというべきか、西武打線が粗いというべきか・・・・」
「良く守った、ということでしょ!」
とはいえ、いつもこのように上手くいきすぎるわけもない。ランナーを出せばそれだけ失点する可能性が高くなる。
首脳陣も決してこの試合のピッチングを高く評価はしていないだろう。
ただ、今まで好投しても勝ちがつかなかったし、そういう試合があっても良い。そして1勝したことで次の登板に好影響を与えるという可能性もある。

 

「飯塚投手の後は、中継ぎ陣が踏ん張ったね」
「そうね、三嶋もこういう試合で踏ん張れるようになったわね。感慨深いわー」
「それとなんといっても大和選手! 守備で助けてくれたね!
「終盤ね。これがあるから大和は打てなくてもスタメンで出したいのよね。本当、失点を防いでくれているわ
「山下選手もうまく守ってくれたね」
「主力がいない今、こういう試合を落とすわけにはいかないからね。どうせ打てないのは分かっているんだから、守れないとね!」
守備で金がとれるとはこういうことか。
シーズン序盤は人工芝に慣れていないのかイージーミスが多かったが、ここにきて守備も安定し、さりげない好守も多い。
これは一つの武器になるかもしれないと、本当に思わせてくれる。

 

「さあ、調子に乗っていた山賊も退治したわ。見たか、浅村!!」
「ちょ、結乃、個人名は・・・・」
「最初に挑発してきたのは相手だからいいのよ。ドームでぬくぬくやっている相手に、雨の試合で負けないわ!」
「西武のドームは暑さ、寒さが大変らしいよ?」
「雨、嵐、酷暑、地獄の横浜スタジアムに比べればマシじゃないの? 大体パリーグはドーム多いんだからいいのよ」
「無茶苦茶だ・・・・」

 

「そしていよいよ5割をかけた最終戦よ!
「先発は、バリオス投手と古川投手だって」
「ここで良い投球を見せれば、ウィーランドが落ちただけにしばらく残れるかもしれないわよ。気合いいれなさい、バリオス!」
勝って交流戦を終わろう!

 

ロペス、梶谷、ソト、筒香と、順に消えていった主力野手たち。
この状態で目標の5割を達成できたなら意味がある。
ここまできたらなんとしても5割を達成しよう!

 

「監督が辞任しても勝負は勝負、容赦はしないわよ! まあ、そんな偉そうなことが言えるようなメンバーじゃないけどね!」

 

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