2018年7月9日(月) vs 中日ドラゴンズ
結果:横浜5-4中日
敢闘選手賞:ソト、佐野
「やっぱり石田は中継ぎでも立ち上がり駄目じゃない!」
「まあ、立ち上がりだからねぇ」
試合後、結乃がやり玉に挙げたのは中継ぎで失点した石田であった。
「しかも、四球に、荒木にHRよ! 荒木によ!?」
「ベテランだけどね」
「一発の殆どない選手じゃない。どこまで飛翔するのよ、もー!」
そう、それはどこまでも・・・・
「バリオス投手は踏ん張ったんじゃない?」
結乃の気持ちを石田から離すため、理衣が話しの方向性を変える。
「まあねえ、でも5回で8安打2四球は打たれ過ぎでしょう。よく2失点で済んだって感じで、相手に助けられたわよね」
「初回の走塁死も大きかったしね」
「それでも前回、前々回と良いピッチングして勝ちがつかなくて申し訳ないってのあるけどね」
「砂田投手、山﨑投手は問題なしだったね」
「ヤスは4凡だけど、クローザーはセーブつければ問題ないからいいわ」
阪神戦に続いて1点差を勝利したというのは良いことでもある。
「打線では、同点ホームランの佐野選手!」
「その前に柴田がゲッツーで駄目かと思ったところだっただけに、価値ある一発だったわ!」
「このところ代打で良い活躍しているよね」
「今日は得点圏じゃないのが良かったかもね!」
「素直に褒めようよ・・・・」
代打の切り札であるならば、得点圏でやはり結果を残してほしい。
その点については、まだまだである。結乃の要求はその程度には厳しい。
「そして、3安打、勝ち越しタイムリーのソト選手!」
「佐野もだけど、初球に甘い球をきっちりとらえて打ち返しているのが良いわよね」
「積極打法が功を奏したパターンだね」
「いつもは上手くいかないことが多いけど、こうして上手くいくと凄い良い作戦に思えるから不思議よね」
「だから、褒めようよぉ・・・・ホームランは場外で凄かったねー」
「しかし、良い選手をとってきたものね。年棒考えたらコスパ良いし、ロペスの代替という役割もきっちりこなして、この補強は大成功よね」
「来年も契約して欲しいね!」
本人と契約内容さえすり合えば、残留要請は間違いないところだろう。
「まあ、相変わらずバント失敗からの盗塁失敗とかミスもあるから、その辺は反省、ちゃんとしてほしいけどね」
「そうだね、そこは否定できません、わたしも」
「これで、借金2! 前半戦残り2試合! いけるかも!?」
「ただ、2戦目は相性の悪い山井投手だね」
「そんなこと言ってられないわ。こちらはウィーランド、野手が期待できないなら自援護よ!」
「まあ、それは打ってくれたらラッキーくらいに思っておくけれど」
「カープ戦以外でも打てるということを示して欲しいわね」
ハマの二刀流、頼んだ。
「・・・・ていうか、試合もそうだけど、大きなニュースが! 白崎選手と高城選手が!」
「トレード、ね」
トーンが低くなる二人。
オリックスとの2対2のトレードで、白崎と高城がチームを去ることが決まったのだ。
移籍はつきものとはいえ、やはり寂しいものである。
「このトレードについては、別の場で話しましょう。まずは、オールスター前の試合をきっちり締めましょう!」
「うぅ、寂しいよぅ」
「クビじゃないんだから、先を祝して送り出すのよ!」
突然のトレード。
その意図や成果はまたの時に・・・・