2018年8月7日(火) vs ヤクルトスワローズ
結果:横浜4-1ヤクルト
敢闘選手賞:ソト
「なんと、火曜日に勝利! いつ以来かしら?」
「5月29日の楽天戦以来ですね」
結乃の素朴な疑問に答えたのは、百合子だった。
「おわ、百合子ちゃん、久しぶりね?」
「ちなみにその前だと、4月10日の巨人戦です。その2試合しか火曜日は勝っていませんでした」
「酷いもんね。週のカード初戦に勝てなきゃ、勢いもつかないわよね」
「まあ、この試合で勝てたのも雨だったからという外野からの声もありますけどね・・・・ふふふ」
と、笑みを残して去っていく百合子であった。
「と、とにかく、雨だろうがなんだろうが、勝ったわよ!」
「平良投手、2勝目おめでとう」
百合子と入れ替わるようにして理衣が姿を見せる。
「やっぱ先発が仕事すれば勝ちやすいのよ。5イニングしか投げられなかったけれど、明日は雨で中止だろうし、中継ぎを投入しても良いところだったわね」
「三上投手が1点を失ったとはいえ、その1点だけだし」
「康晃もようやく3人で抑えたし。これも涼しかったからかしら?」
理由はどうあれ、今は勝つこと、そして無失点でセーブをあげることが重要だし、薬にもなるだろう。
「打線はソト選手がまたホームラン!」
「いいところで打ってくれるわよね。これで実に久しぶりに先取点を奪ったんじゃないかしら?」
「点を取った後も、点を取られなかったしね」
今までのチームの悪い流れを作ってきたことを抑える。当たり前だが、そうすることで見ている方も気持ち良く見られる。
「まあ、七回は点を取った後に取られたけれどね・・・」
「ま、まあ、でも吐き出さなかったし!」
全ての回を抑えて完封などそう出来るものではない。最少失点に抑えたと考えよう。
「ソト以外も、ロペス、筒香が打点を上げたから、クリーンナップが仕事して、先発が仕事して、抑えが仕事をした。久しぶりじゃない、こんな勝利」
「毎試合、こんな風だと良いのにね」
「そうねえ、そろそろロペスや筒香あたりホームラン量産しないかしら。ここが打たないとね」
「あまり望み過ぎは・・・・結乃も、打線より先発だって言っていたじゃない」
「もちろん。だからこそ次の濱口が大事なわけよ!」
「中止の可能性が高そうだけどね」
「相手もブキャナンだから、中止で良かったかもね」
今シーズン、ブキャナンに4戦3敗のベイスターズである。
「3戦目も雨で中止の可能性が高いね」
「微妙なところね。初戦に勝ったし、ウィーランドはヤクルトと相性良いからやっておきたい気もあるわね」
「ヤクルトさんも、このところ調子が落ちているしね」
とはいえ天気には勝てない。
中継ぎ陣が休めるとプラスに考えよう。
「最下位脱出したけれど、ここが目指すところじゃないからね。上にいくわよ!」
「まずは3位以上だね」
「広島まで13.5ゲーム差!!」
「・・・・」
「広島戦、残り全部勝つのよ! 諦めている人は黙って見ていなさい!!」