2018年8月12日(日) vs 阪神タイガース
結果:横浜12-5阪神
敢闘選手賞:石川、ソト
「よっしゃー、一つ勝ったー!」
「これで気分よく週が始められるね!」
ガッツポーズをする結乃と理衣の二人。
1,2戦目の無残な敗戦があったが、どうにか3戦目を勝ち取ることで3タテという最悪を逃れることが出来た。
「まあ、相手は未勝利のルーキーが先発だけど、それでも負けていたのが今までだからね。勝ったことで良しとしないと」
3連戦、負け越しには違いないが、3タテくらうのとは天と地ほどの差がある。
「初回に2ランホームラン打たれた時は、『またか』と誰もが思ったとは思うけどね」
「あはは・・・・」
今永が糸井にあっさりと打たれ、今日も暗黒の空気が漂ったのは確かだ。
だが、さすがにルーキーに簡単にやられるわけにはいかなかった。
「今日はなんといっても雄洋じゃない? 初回にヒットと盗塁はもちろん、2回は粘って同点の押し出し!」
「その後のダメ押しタイムリーも打ったし、送りバントも一球で決めるし」
「2番、雄洋が見事にはまったわね」
あっさり凡退する打者が多い中、石川は数少ない粘れる選手でもある(あっさりのときも多いが)
コントロールに不安のあるルーキー相手にきっちり四球を選んだのはさすがというところだろうか。
「本当ならヒーローインタビューに呼んでほしいけれど、活躍が地味なのよね。でも、それが重要!」
今季、後半からようやく出てきてヒーローインタビューにこそ呼ばれないが、良い働きをしてくれている石川。
縁の下の力持ち的な役割となっているが、このチームにはそういう人材がいないだけに、今の石川の存在は重要だと思えるのだ。
「打線ではあとやっぱりソト選手! 2ホーマー、うち1本は勝ち越し!」
「これで19本、いてくれてよかったわ」
「筒香選手も久しぶりにHR打ったし、大和選手も4安打猛打賞だし」
「ロペスがお疲れなのかイマイチだけど、打てない日もあると考えればね」
「ようやく打線がつながったねー」
「とはいえ、別に阪神の主力ローテ、中継ぎを打ったわけじゃないからね。差し引いとかないと」
厳しいようだがそれは事実。
1,2戦目は阪神投手陣を打てていないのだ、これで打線は大丈夫だなんて、今までの実績からも言えるはずがない。
「今永投手は久しぶりに勝利投手! 5失点だけど・・・」
「とはいえ、序盤に2HRで3失点した以降はヒット打たれていないからね。球数のかさんだ7回に打たれて失点が増えたけれど、良くはなってきていると信じたいわ」
実際、4回に福留のHRを打たれて以降、7回終了するまでヒットは打たれていないのだ。
奪三振も7つと奪えている。
次の登板の内容を楽しみにして待ちたいところだ。
「問題はピンチのリリーフに2戦目で打ち込まれ、3連投となるエスコバーを出したことかしら?」
「あれだけリードしていたのに、ヤバいんじゃないかって冷や冷やしたよ~」
思い出したのか、情けない表情を見せる理衣。
だが2死満塁となり、もしHRでも打たれたら1点差、どうなっていたか分からなかったのは事実だ。
「他の中継ぎ陣も登板数がかさんでいたというのもあるけれど、どうだったのかしら」
シーズン序盤は獅子奮迅の活躍をしてくれたエスコバーだけに責めたくはないが、二軍に落ちて以降調子がイマイチに見える。
「何はともあれ、1つ勝ったから、これをきっかけにして欲しい・・・・なんて何度も言っているけれど」
「次の相手は、こちらも調子の上がらない中日さんだしね」
「最下位を巡る熱い戦いね、負けるわけにはいかないわ!」
「なんとか上位を目指そう!」
「そのためにも、スタメンはこの日のでいきましょう! やっぱこういう時の雄洋でしょ!」
「ホント、好きだよね」
「いや、みんな好きでしょ? 2回も声援、凄かったじゃない!」
これからでも遅くない、『石川クジ』、出ないだろうか?