2018年8月26日(日) vs ヤクルトスワローズ
結果:横浜3-7ヤクルト
敢闘選手賞:なし
「不甲斐ない試合だったわ!」
開口一番、文句を告げる結乃。
しかしながら、理衣としてもそれをいさめようという気にはなかなかなれなかった。
初戦を取りながら結局は連敗してカード負け越し、試合の内容自体もお粗末なものであった。
「初回、出足は良かったように見えたんだけど」
「大和から、2番に入った宮崎、ロペスと3連打で2点先制! ここまでは素晴らしかったけれどね」
「なおノーアウト2塁で、追加点が取れなかったね」
「これだから、ランナーがいる時に打てない、チャンスで打てないって言われるのよ」
HR数の割に打点がさほど伸びていないのはそのせいである。
「大和選手は猛打賞、宮崎選手もHR含むマルチを打ったんだけど・・・・」
「4,5,6番がノーヒットじゃ点が入らないわよね」
「このところ打線は好調だったんだけどね」
「打線は水物、そればかりに頼るわけにはいかないわ。それにしても打線本当にコロコロ変え過ぎでしょ。そして、なんで嶺井を6番に!?」
「厳しいよねぇ」
打率1割台が6番では相手も楽であろう。
博打に近い打線に思えたが、賭けに負けたということだろうか。
「まーでも今日はディフェンスでしょ」
「今永投手は今日も踏ん張れませんでした・・・・」
しょんぼりと肩を落とす理衣。
「初回を0で抑えられていたら違ったかもしれないけれど、宮崎のエラーがね」
「チェンジと思ったら、だもんね」
「それでも、野手のエラーをフォローするピッチングをして欲しかったけど」
「さらにさらに、筒香選手まで・・・・」
「今日はエラーで3失点! 観ている方はがっかりよ!」
エラーで失点は本当に「ああぁ~っ」という感じである。
「エラーがあったにせよ今永は5回を投げ切れずに降板したことに変わりはないからね」
「厳しい状況が続くね」
「平田、三嶋も失点か・・・・先発が早い回で降板した時点で、誰か失点する確率はどうしても高くなるけどね」
「それでも抑えて欲しかった、っていうんでしょ?」
「そりゃそうよ。三嶋はともかく、平田はここで仕事しないでいつするのよ!?」
敗戦処理は負けている試合で投げることではない。その中で相手の攻撃の勢いを止めることを求められるのだ。
「結局は負け越して、そしてまた最下位よ!」
「上昇気流に乗れないね・・・・」
「だから先発よ! もう、本当に誰か出なさいよ! そしていい加減、スタメンと打順を固定しなさいよ!」
苛々と地団太を踏む結乃。
勝っていればともかく、負けているのだから苛立ちも募るのだろう。
「本当にもう、ベイスターズらしい試合なんだから!」
もちろんこれは、全く褒め言葉ではなかった。