2018年9月5日(水) vs 読売ジャイアンツ
結果:横浜6-3 巨人
敢闘選手賞:東
「東投手、二けた勝利おめでとう!」
クラッカーを弾けさせる理衣。
「さすがエースね、あっさりと二けた勝利を達成しちゃうなんて」
感慨深げに結乃も頷いている。
「中5日、球数もちょっと多めで6回で降板したけれど、2失点でQSも達成したし問題なし」
「本当に安定しているよね」
「序盤はちょっと、って感じだけど、ちゃんと修正してくれるのがさすがよね」
1-3回はランナーを出して危なっかしいところもあったが、結果的には岡本の2ランだけにとどめた。
5回のピンチは併殺でしのぎ、三振も8つ奪った。
「これで新人王はほぼ当確でしょう。あとは規定投球回数ね!」
「このままいけばそれも達成できそうだね」
ファンからすれば数少ない希望であり、光でもある。是非、無理はしないでほしいが、新人王は取って欲しい。
「三嶋も下位打線相手とはいえ三者三振、素晴らしいわ!」
「格好いいね!」
「カープ戦がもっとも成績が良い、っていうのもいいわよね」
「これはお給料大幅アップ間違いなしだね」
這い上がり、実力で今の場所を獲得した三嶋。
地獄をみた男がここまできたのだ、他の苦しんでいる選手も這い上がって来て欲しい。
「打線は、筒香選手が2HR! バレンティン選手に並んだね!」
「本当に、ランナーがいないと良く打つわね。ホームラン数が並んでも、打点は遥かに離れているからねぇ」
評価に困る所である。というか、打点が少ない、得点圏で弱いので評価はどうしても高くない。
「7番あたりでホームランか三振か、ってタイプなら別に良いんだけどね。ほら、かつての広島のランスみたいに」
「古くて分からないよ・・・・」
「でも、4番がそれじゃ困るのよね。打点を、価値ある打点を稼ぎなさい!」
「それでも、この試合はホームランだけじゃなかったよ」
「9安打で6点って、どこのチームかしらね?」
「ベイスターズだよ!」
「うそよ、横浜がそんな効率よい得点、できるわけないもの」
信じられないように言う結乃。
だがそれは事実で、珍しく2死から連打で2点を取ったりもしている。
「まあ、今日は大和のラッキー2塁打2本とか、筒香の打ち直しとか、風のおかげだったけどね」
「でも、それを味方にして点を取れたのは事実だからねっ」
「これが続くと良いのだけどね・・・・」
結乃の言葉が重く響く。
「さて、移動日をはさんでヤクルト戦ね。さんざん苦しめられているから、今度こそ連勝するわよ!」
「東投手に負けていられないよね!」
「・・・・いや、それは完全に負けているでしょ」
センパイ連中、本当に意地を見せられないのか!?