2018年9月24日(月) vs 広島カープ
結果:横浜7-5 広島
敢闘選手賞:エスコバー、ソト
「そう簡単には胴上げさせないわ!」
ガッツポーズで結乃が叫ぶ。
「苦しい試合だったけど、勝ったねぇ」
ほっと胸を撫で下ろす理衣。
「まさに総力戦ね、って、そうなったのは濱口のせいだけど」
「うーん、さすがに3回を投げ切れないと厳しいよね」
先発の濱口がこの試合はキレがなく、3回途中3失点で降板となった。
「でも、ラミレスはすっぱり見切ったわね。これも、短期決戦仕様になったからよね」
CSを争い、1つの敗戦が大きい痛手となる現在、明らかに通用しなさそうな先発を投げ続けさせるわけにはいかない。
傷口が大きくなる前に交代したというわけだ。
「エスコバー投手、ナイスリリーフだったね!」
「5回まできっちり投げてくれたもんね。今日はエスコバーに助けられたわ。回跨ぎが不安だったけど、うん」
ねじふせてくれた、という感じである。
一時期エスコバーも調子を落としていたが、このところは安定している。
左のパワーピッチャーというのも貴重で、外人枠さえなければ一軍にずっといて欲しいところだ。
「他の中継ぎ投手も、どうにか踏ん張ったね」
「三嶋が被弾したけれど、回を跨いだし、疲れもあるだろうし、仕方ないところね。あれだけ中継ぎが投げれば誰かが失点するのは不思議じゃないし、重要なのはリードを守ること」
三上、砂田、パットンと、相手の打者に応じてその後の中継ぎ陣もきっちり抑え、最後は山崎がセーブ。
ビジターなら安定だ。
「これで本当に初のセーブ王も見えてきた感じだね」
「まだどうなるか分からないし、チームの勝利が一番だからなんともいえないけどね」
2位に3差、果たしてどうなるか。
「打線に関しては、もう今シーズン何試合目か分からないけれど、ソト様様ね!」
「また今日もマルチHR! 本当にHR王もありえるかも?」
ついに、トップと2本差まで追いついてきたのだ。
「数もそうだけど、今日は逆転3ランに、駄目押しの2ラン! 良いところで打ってくれてるし!」
「ソト選手以外でも、宮崎選手のタイムリーに、伊藤選手の犠牲フライ!」
「相手のエラーを契機に、ノーヒットで1点だもんね、あれは中盤、大きかったわね」
初戦ではエラーから失点をしたが、この試合では味方のエラー後は抑え、相手のエラーにはつけこみ、やり返したわけだ。
「さて、これで1勝1敗、胴上げも阻止して3戦目!」
「なんと、先発が国吉投手!」
「これは誰も想像していなかったわね・・・・そんなにエスコバーを落としたくないと」
ウィーランドをあげてくるのかと思いきや、まさかである。
今季はリリーフで、先発調整はしていないはずだが。
「ラミレス・・・・諦めたのかしら? それとも第二先発を用意して、とかなのかしら?」
「国吉投手が好投してくれれば良いのだけど」
「もちろん、それが一番だけど、さすがに甘いでしょう」
相手も優勝がかかっているのだ。かつてカープ相手に完封したことがある国吉とはいえ、互いの状況が今とはまるで違う。
「相手は中村、打ち勝つのよ!」
「胴上げ、見たくないもんねぇ」
「国吉で勝てれば、次は東。その次かしらね、ウィーランドは?」
ここまでは12連戦の先発予想外しまくりである。
それでも3勝1敗で序盤を終えた。中盤の4試合も3勝以上したいところだ。
「国吉、皆を見返すような投球を期待しているわよ!」
「皆さんも、手の平返す準備をしましょう!」
本当に手の平くるくるさせてくれ、国吉!