2018年9月27日(木) vs 阪神タイガース
結果:横浜4-3阪神
敢闘選手賞:ソト
「7度目の正直っ!!」
両拳をあげて快哉を叫ぶ結乃。
それもそうだ、ここまで6戦6敗、防御率0.80というメッセンジャー相手に勝ったのだから。
もちろん、メッセンジャーを打ち崩したわけではないが、今は勝利こそ全て。
「これで3位に浮上だね」
理衣も喜びの声を上げる。
「もう、ソト様様ね! 何度言ったか分からないけれど」
「またマルチホームラン! ホームラン王が見えてきた・・・・ね」
「この試合では先制HRに勝ち越しHR! ソトがいなかったら最下位だったわよ!」
本当に、どこまで打ってくれるのか、このカリビアンは。
「ロペス選手も、ソト選手に続いて連続ホームラン!」
「ロペスが調子をあげてきたのが心強いわね。宮崎が落ちてきただけに」
疲れもあるだろうし、一人、ほぼシーズン出ずっぱりで頑張ってくれた宮崎だけに責められはしない。
「それを見越した打順変更だったのかしらね?」
宮崎2番をやめてソトを2番、ロペス3番、宮崎5番にしたのは当然、ラミレスとしての考えがあったのだろう。
「でも、褒めてばかりはいられないわ・・・・乙坂!!」
「ああ、やっぱり・・・・」
やるせない表情を見せる理衣。
「自分で勝手に判断してプレイをやめない! 基本でしょうが!」
怒る結乃。
それもそうだ、すぐに送球していれば失点しなくて済んだかもしれないものが、ランニングホームランである。
「あれさえなきゃ、ウィーランドだってもっと投げれたかもしれないのに」
「好投していたものね」
「ウィーランドは来期も頑張ってほしいしね、契約してほしいのに、まったく」
「でも、その後で意地の同点タイムリーを打ったし」
「1点足りないわね」
「厳しい」
結果的に勝ったが、あれが命取りになっていたかもしれないのだ。
大反省を求めたい。
「でも、中継ぎは盤石だったわ」
「勝ち越してからの将軍、山﨑投手は完璧だったね!」
ここにきてセットアッパー、クローザーが安定しているのも大きい。
「さあ、苦手阪神に勝って、いよいよ巨人と最後の直接対決は、エース対決よ!」
「菅野投手と、東投手だね」
「この前勝ったとはいえ、エラーと押し出しで打ったわけじゃないからね。苦戦は必至よ」
「対して東投手は巨人戦、5戦5勝!」
「相手だって意地があるし、負けられないのよ。重要なのはこの試合、今までの成績は関係ないと思わないと」
菅野相手に東で勝てれば、大きい。
「ここで東を避けているようじゃ、駄目だものね。菅野に勝って、上に行くのよ!」
菅野相手だし、他の投手を出しておけとも思ったが、それでは情けなさすぎる。
エースにはエースをぶつけて勝つ、そういうチームになって欲しい。
「この後、ヤクルト、阪神と苦手チームとの対戦が残っているからね、ここで勝っておきたいわ!」
「勝てば巨人さんに1.5ゲーム差!」
「ゲーム差とかより、目の前の試合に勝つだけよ! 東、完投頼んだわ!」