2018年9月28日(金) vs 読売ジャイアンツ
結果:横浜0-1巨人
敢闘選手賞:東
「きいいいいぃぃっ! 悔しいっ!!」
「あぁ、東投手が好投していたのに」
試合が終わるのを見届けて、結乃は悔しさでのたうち回り、理衣は吐息をつく。
菅野vs東
両エースの投げ合いは、それにふさわしい投手戦となった。
軍配は菅野にあがったわけだが、東とて負けていたわけではない。
ただ、東は7回で降板し、菅野は9回まで投げ切った。
9回まで投げさせてしまったベイスターズの打線であろう。
「もっと菅野に球数投げさせて、降板させておけば!」
「9回投げても100球くらいだったもんね」
菅野レベルに追い込まれたら打てないのは分かるが、やはり球数を稼げないのは辛い。
「チャンスも無いわけじゃなかったんだけどね」
「そういうところで力を出すのが菅野なのよね」
2回や9回、点を取ることが出来なかった。
「それでも、東投手も7回無失点! 凄いよね」
「菅野相手に一歩も引かなかったしね。ピンチでもきちっと抑えてくれるのが頼もしいわ」
「勝ちたかったね・・・・」
「切り替えるしかないわ!」
終わったことは変えられない。次に向かうしかないのだ。
「とはいえ、結構厳しくなったわよ。カープに頑張って巨人に勝ってもらうか・・・・でもカープとしたらヤクルト、巨人にあがってきてもらいたいでしょうしね」
「対戦成績が抜群に良いもんね」
2位と3位のチームが1位チーム相手に10以上の借金をしているのだ。
「ベイスターズは神宮、台風で試合があやしいね」
「問題はどこに振替日が設定されるかね。とりあえず10/3に予備日が一日あるけれど」
「阪神戦もまだあるしね」
「中継ぎは休めるけれど、本当にこの雨天中止が良い方悪い方、どちらに転ぶか全くわからないわね」
菅野を打てなかったのはある意味想定通りである。
となると、次の試合でどうなるかが重要になりそうだ。
「もう本当に負けられないわ。巨人は強い先発を注ぎこんでくるでしょうからね。残り全部勝つ気でいかないと」
「うん、勝とう!」
この試合ではもう他に語るべきことはない。
菅野にやられた、それだけ。
次の試合でまた勝とう。
今はもう前を見るしかないのだ。