2018年10月3日(水) vs ヤクルトスワローズ
結果:横浜1-2ヤクルト
敢闘選手賞:なし
どんよりとした空気が結乃を包み込んでいた。
「ああ、ここにきていきなり貧打なのか、ヤクルトにはとことん駄目なのか!」
悔しそうにテーブルを叩く。
罪のないコップが揺れる。
「僅差だったけどね」
なぐさめるように言う理衣だったが。
「何言っているのよ、アクシデントで原は1回で降板し、山田も途中で交代して完全に調整モードのヤクルトにあっさり負けているのよ!?」
結乃は歯噛みする。
「とにかく打線よね。この試合もタイムリーはゼロ!」
「チャンスも何回かはあったんだけどね」
先頭打者が2ベースや四球で出塁したこともあった。それでも、点は取れなかった。
やはり、点の取り方が下手くそなのだ。
「今回は宮崎がノーヒットかぁ」
「遊ゴロが3つ・・・」
「うー、特にもう言うことがないわね、内容に関しては」
京山を1回で諦め、笠井、バリオスと繋いで凌いだ。
だが結局、初回の2点で決まってしまった。
とはいえ投手陣は2点に抑えたわけで、責任は打線にあるだろう。
「これで4位! 残り4戦で4勝が絶対条件よ!」
「苦手な阪神さん、ヤクルトさん、広島さんが相手だね」
「ここまできたらそんなの関係ないわ! 巨人は残り2試合とも菅野が先発、なんて報道もあるくらいだし」
「そんなに投げたら故障が心配じゃない?」
「そうよねえ、ヨシノブも辞任を発表したし、無理しなくても良いのに」
いよいよ完全トーナメントに突入したベイスターズ。
次は恐らく東が先発だろうが、問題は打線だ。
最後まで意地を見せてくれ、ベイスターズ!