2018年振り返り #8 革命を起こせるかスピードスター!? 神里 和毅
「最初、ドラ2で神里を指名した時は、誰? って思ったわね」
思い出すように目を閉じながら頷く結乃。
外野手は多くおり、しかも左打ちで俊足タイプ。被っているのになんで? という思いがファンからも出ていた。
「それでも指名したのは、やっぱりイケメンだから!?」
「理衣ちゃんはイケメンイケメン、うるさい!」
「ア痛っ!」
ハリセンで頭を叩かれ、目を×の字にする理衣。
「怪我しちゃったけれど、それまでは結構頑張ってくれていたわね!」
#8 神里 和毅
出場試合 : 86
打数 : 247
打率 :.251
安打数 : 62
HR : 5
打点 : 21
盗塁 : 15
「序盤はもっと数字も頑張っていたよね?」
「そうね。でもやっぱり研究されたのか、打率も下がったし、盗塁も失敗が多くなったわね」
とはいえ、4月を引っ張ってくれたことに間違いはない。
あのスピードは試合を観ているファンを確実に惹きつけてくれた。
「怪我がなければだけど、ルーキーだし、60点をあげましょう」
「顔があるから70点くらいには?」
「なりません」
イケメンだからといって甘くはない結乃であった。
「2019年は、やっぱり出塁して走る、これよね。これをもっと確実に高めて欲しいわ」
「足って武器になるんだって、見ていて本当に思った」
「梶谷と二人で、60盗塁!」
「ただ、外野で被るんだよね、他にも桑原選手とかソト選手が・・・・」
それが悩ましいところだが、走塁革命の魅力を恐らく誰もが感じた2018年だった。
「桑原への刺激、思いのほか伸びない関根、乙坂。そういうのを見て指名したんでしょうね」
「今考えると、良い指名だったね」
「HRも何気に5本打っているしね。2019年、相手投手のことも研究して、もっと打って走れ!」
「塁に出た時が楽しみだもんね」
「課題も多いけどね。特に守備では、桑原とはまだまだ差があって怖いわ、ちょっと」
「守備は、足が速いだけじゃ駄目なんだねぇ」
「守備範囲は広いでしょうけれど、打球判断とか色々あるからね」
この辺は慣れもあるだろうか。
「神里も社会人卒で桑原と同い年、悠長なことは言っていられる年齢じゃないからね。2019年が勝負よ!」
「あうー、ライバルは多いけれど、誰を応援すればいいか迷う~」
「そういう中で、高いレベルで切磋琢磨してほしいわね。そう、なれる外野の陣容のはずなんだから!」
イーヤーサーサー!
島人の星になれ、神里!