2018年振り返り #61 右の代打の切り札を目指せ 中川 大志
「中川大志さん、爽やかイケメンさんだね！」
理衣がいつものごとく褒める。
「顔はいいから、大事なのは野球の実力よ！」
それを結乃が諫めるのもいつものごとくである。
楽天よりＤｅＮＡに入った中川。
背水の陣で臨んだ２０１８年の成績である。
＃６１ 中川 大志
出場試合 ： ４７
打数 ： ５７
打率 ：．２２８
安打数 ： １３
ＨＲ ： ２
打点 ： ７
盗塁 ： ０
「５５点！」
「いきなり？」
「物凄い期待していたわけじゃないけれど、ある程度は期待していたわけで、もうちょっとで及第点かな」
「もうちょっと、とは？」
「やっぱ後半、イマイチだったから」
結乃が言う通り、序盤はそれなりに打っていたイメージがあった。
しかし、途中からあまり打てなくなっていた気がする。
「やっぱりね、変化球をいかに打てるか、かしらね」
「そんなイメージはあるよね」
「実際はどうなのか分からないけれど、きっと間違っていないはず！」
「適当だなぁ」
「右の代打として獲得して、ある程度の結果は出したけれど、満足できる内容ではないわよ」
「後藤選手が引退しちゃったからね」
「中井が入って来たけれど、さて、どうなるかしらね。とにかく勝負強さがないとね」
「ここぞ、というところで打ってくれるのを期待したいね！」
とにかく貧弱なベイスターズの代打陣。
特に右の弱さは酷い。どうにかするには中川に頑張ってもらいたい。
「ホームランも打ったし、長打力はあるから、あともう少し確実性があがればね」
「そうだね、代打のコールを告げられて、中川選手なら！ と思わせてほしいね」
「右の代打という点では一番手にあがるけれど、中井はユーティリティ性があるからね、打力でアピールしないと」
「チームにもなじんでいるみたいだし、２０１９年にはもっと期待したいね」
「そういえば東と仲が良いみたいね」
「将棋とかしているみたいだね。微笑ましいね」
「ってーことで、代打の切り札を目指しなさい！」
「レギュラーは？」
「いきなりレギュラーじゃなく、積み上げていかないと。それで、誰かに何かあった時スタメンで起用されるような信頼を勝ち取ることよね」
「キャンプとかで会った時もすごい爽やかに笑顔で挨拶してくれるから、応援したくなるよね！」
「またそれかい････」
「いいじゃない、好感度が高い方が！」
右の代打として相手が嫌がる存在を目指せ、中川。
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