2018年振り返り #63 応援歌を作ってもらえるようになれ 関根 大気
「関根ももう6年目になるのね。早いもんね」
はぁ、と息を吐き出す結乃。
「まだ若いけどね」
「でも、悠長なこと言ってらんないわよ!」
2018年、関根の成績は以下の通りである。
#63 関根 大気
出場試合 : 29
打数 : 25
打率 :.280
安打数 : 7
HR : 0
打点 : 3
盗塁 : 2
「寂しい成績になっちゃったね」
はふぅ、とため息にも似たものを吐き出す理衣。
「そうねぇ。入団した時は数年後が凄い楽しみだったんだけどね。外野のレギュラーを獲れるんじゃないかって」
「何がいけなかったの?」
「下手に一軍にあげて、二軍で試合に出る機会が少なかったから、かしらねえ」
関根が入団した年も選手層が厚かったわけではない。
そして、関根は若いながらもそれなりの守備力、走力があったため、守備固めや代走要員として一軍に帯同していた。
一軍の試合にも、二軍の試合にもそれほど出場できていない。
そういうのが結果として良くなかったのではないか。
「育成方針よね。やっぱ、試合数、打席数を経験してナンボのとこってあるでしょうし」
みっちり、二軍の試合に出ることが出来ていたら、何か変わっていたか。
たらればを言っても仕方ないが、そう思ってしまう。
「だから、2018年は25点ということで」
「厳しいけれど、仕方ないのかなぁ」
肩を落とす理衣。
「外野には筒香、ソト、梶谷、桑原、神里がいるからね」
「さらに宮本選手、楠本選手もいて、左打ちの同タイプが結構いるもんね」
「どうにか割って入らないと、危ない立ち位置だからね!」
「2019年、どうすればいいのかな?」
「うーん、まずは二軍で無双するくらいじゃないとね。で、一軍で代打やなんかで地道に結果を出す」
「やっぱり、そういう流れだよね」
「外野は、筒香にしろ梶谷にしろ、守備に不安があったり、万全じゃなかったりするから、機会がないわけじゃない」
「そういうところでアピールしていくしかないかぁ」
「走攻守、特に打力がないと外野は厳しいわよね」
「ファンサービスは凄く良いんだよね」
「あとは野球よ! まだ若いんだし、黄金世代を目指しなさい!」
「東投手、砂田投手、平良投手、楠本選手、みんな、期待の若手だね!」
「置いていかれないように、ストイックに励んでいるのは分かっているから、あとは結果!」
「何かこう、きっかけがあれば華が開きそうな気もするんだけど・・・・」
「田代打撃コーチに期待したいわね!」
ファンからは人気もあり期待されている。
しかし、いつまでも今の状態では危険水域である。
負けるな、関根!
個別応援歌を作ってもらうようになれ!