2018年振り返り #68 ひょうひょうと投げる頼れるおじさん 藤岡 好明
「藤岡投手って、絶対に良い人だよね」
笑顔で言う理衣。
「見るからに、って感じよね」
結乃も頷いてみせる。
#68 藤岡 好明
当番試合 : 15
投球回数 : 14 2/3
防御率 :6.14
勝利 : 1
敗北 : 0
セーブ : 0
ホールド : 1
奪三振 : 9
「ベテランといってもまだ34歳になるところだし、老け込む歳じゃないわよ」
「それでも、投手陣の中では最年長になるのかな?」
「それもどうなのってところだけど、和ませてくれるのが良いわよね」
「いつもニコニコしていて、見ているこっちもニコニコしちゃうよね!」
それが藤岡の良いところであろう。
「藤岡がきたのは2016年、あの年は序盤、リリーフ陣が酷い状況だったのよね」
「急遽、金銭トレードで来てくれたんだよね」
「来たらすぐに一軍で登板して好投してくれて、助かったわー」
「こんな良い投手が来てくれたんだ、って思ったもんね」
「ところが短期間で投げさせ過ぎたのか、すぐに故障しちゃって。なんか、申し訳なかったわよね」
その故障がたたったのかは分からないが、その後はその時ほどの結果を出せていないかもしれない。
「でも、敗戦処理でも、厳しい場面でも、マウンドにあがれば何事も無いように飄々と投げてくれるのよね」
「2018年も、カープ戦、しかも延長の厳しい場面とかでね」
「サヨナラ勝ちして、藤岡に勝利がついたのは嬉しかったわ! ということで? 60点」
決して目立つことのない立ち位置。
それでも、こうして好投した時にスポットライトがあたるのは嬉しいものである。
「変則サイドスローが少なくなったから、そういうところを武器にまだまだ頑張ってほしいわよね」
「ソフトバンクさん、日ハムさんと、パリーグを生き抜いてきたしね」
「ソフトバンク時代は60試合とか投げたりもしていたしね! さすがに60とは言わないけれど、それくらいの力はあるってことよ!」
「目立ちはしないけれど、頑張ってほしいなぁ」
ファンの中でも「藤岡って誰?」みたいな人もいるだろう。
決してファン人気が高いとは言えないかもしれないが、見ている人は確かにいる。
若手を引っ張るタイプではなさそうだが、若手にまだまだ負けない経験がある。
「困った時には1軍に呼ばれるはずよ。もちろん開幕一軍も目指すでしょうけれど、いつ呼ばれてもいいようにね」
「登板するときは全力で応援します!」
いつでもどこでもどんなときでも、淡々と。
それが持ち味、藤岡。
頑張れ!