2018年振り返り #94 期待したくなる素材だよね 笠井 崇正
「2018年に支配下登録された笠井投手です!」
田村のときに引き続き、嬉しそうに言う理衣。
「オールドスタイルやめたのかしら?」
「それは秋季キャンプの話だよね・・・・」
秋季キャンプでオールドスタイルでなかった笠井にショックを受けていた結乃なのであった。
#94 笠井 崇正
当番試合 : 2
投球回数 : 3
防御率 :0.00
勝利 : 0
敗北 : 0
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 3
「笠井投手は1年で育成から支配下にあがったのかな?」
「良い球投げていたしね」
「ウインターリーグでも好投していたもんね!」
「無事に一軍デビューも果たしたしね」
2試合だけではあるが、確実に一歩を踏み出したのだ。
ピンチを招きはしたものの、結果として無失点に抑えたのだからまずは良しとしたいところ。
「2018年は65点!」
微妙に田村より点数が良いのは、無失点に抑えたからだろう。
「中継ぎ陣の中に割り込んでいってほしいよね」
「それだけの力は持っていると思うのよね」
テイクバックの小さな独特のフォームであるが、球速は150キロ前後を叩き出す。
制球力を出すためというが、成功しているのだろう。
あとは決め球になるキレのある変化球があればいうこと無し。
「目立たないけれど、テニスの錦織選手に似ているよね!」
「本人もそれは自覚しているみたいね」
「錦織選手に負けないくらい、有名になるとよいけれど」
「それはこれからの活躍次第よ」
「経歴がけっこう、凄いんだよね」
「早稲田の野球部をすぐにやめて、でも野球はやめられなくて信濃グランセローズに入って、それで育成ドラフトでプロ入り。ハングリーさはあるはずよ!」
「本人は朴訥な感じだけどね」
「そうね、サインも気さくに応じてくれたしね」
「2019年は3年目、勝負の年って感じよね」
「まずは敗戦処理とかから、信頼を積み重ねて、だよね」
「中継ぎ陣は厚いけれど、過酷な場所だし、ずっと全員が好調というのも難しいでしょうし、チャンスの可能性はあるわ」
「登板したら、全力で頑張って欲しいね」
「期待されているとはいえ、育成ドラフトという立場は変わらないからね、結果を出していきたいわ」
ひそかに期待しているファンは多いのではないかと思える笠井。
2019年は飛躍の年にしたいぞ、笠井!