「宜野湾キャンプのブルペンとサブグラの位置が遠くなっている!?」
ショックで大声を上げる結乃。
「えーと、どこに行ったの?」
結乃の声に気が付いた理衣がやってきて尋ねる。
「ここよ、ここ!」
そう言って結乃が指先が示す先は。
なんと、多目的広場の先のほう!
「マジかー!? これ、メイングラウンドとちょいちょい移動して見に行くとかできないじゃない!」
頭を抱える結乃。
「確かに、これは遠いね。選手は自転車で移動するみたいだね」
「あたしも自転車、持っていこうかしら?」
「レンタルとかないのかなぁ。でも、他のファンの人の迷惑にもなるし、停める場所もあるのかどうか」
今まではメイングラウンド、ブルペン、サブグラウンド、多目的広場と、近くて移動しやすかった。
それが、ちょっと覗いてみよう、ということができなくなったというわけだ。
「練習メニューを見て、しっかり予定立てないと辛いね」
「練習メニューだって、ちょっとずれたり、予定にないことをやったりもするからね」
渋い表情を見せる結乃。
特にサブグラウンドは、思いがけない練習を投手陣がしていたりもしたのだが。
「でも、今までのブルペンとサブグラウンドはどうなったの?」
「何か建設工事がされているみたいよ。何が作られるのかしらね?」
新たなブルペンやサブグラが出来て2020年から使われるのなら良いのだが。
さすがに遠くて選手にも不便だろうから、ずっとこのままはないと思いたいが・・・・
「もう、そうなってしまっていることは変えられないから、前向きに行くしかないわね」
「というと?」
「遠くなったから、見学に来るファンも少なくなるでしょ。みんな、メイングラウンド集中になるんじゃない?」
「それはあるかもね」
「あとは、自転車に乗る選手の姿が見られると」
「マニアックだね」
とはいえ、結乃の言う通りポジティブに考えるしかない。
「パットンやエスコバーが自転車に乗ると思うと楽しいじゃない!」
「た、確かに・・・・」
「いずれにしても、もうすぐキャンプイン、何がどうあろうと楽しむわよ!」
「うん、本当に楽しみ!」
「ただ、なんか来週から那覇の天気が悪いんだけど!?」
「なんか、いつもそんな感じだよね・・・・」
天気ばかりは仕方ないが、晴れて欲しい。移動も辛くなるし。
頼むぞ、大自然!