2019/3/6 中日戦 2-5 飯塚は好投も打線がやっぱり!
「また打線がイマイチだったわね!」
鋭い視線で試合結果を見つめる結乃。
「2点も、戸柱選手のホームランだもんね」
理衣が言う通り、またしてもタイムリーはなしであった。
オープン戦序盤とはいえ、打線のつながりはイマイチである。
「チャンスがなかったわけじゃないのよね。先頭打者も出たし、長打も出たし」
「ただ、その後が、ね」
課題である線にならない打線はまだ健在であった。
「1死3塁で佐野も三振とかねぇ」
「勝負強さが欲しい!」
この辺は一朝一夕でどうにかなるものではないだろうが、2018年から変わらないのでは寂しい。
「神里選手が3安打したんだけどね」
「全く活かせなかったわね。神里は、コンスタントに打って欲しいわよね」
「日ハム戦は全く打てなかったもんね」
「それから盗塁! 足が速いだけじゃ駄目なのよ!」
2018年も最初だけで、途中からは殆ど盗塁を試みても刺殺されていた記憶しかない。
盗塁は、いかに投手の隙を盗むかが重要なはず。
「もうずっと前から、ベイスターズは盗塁の上手な選手がいないからね!」
足が速いだけの選手ならいたのだが。
「盗塁が上手いのは今だと梶谷くらいだもんね、成功率が高いのは。その点でも梶谷には期待したいけど」
「打線は、宮崎選手とソト選手がさすがのヒットを打っているね」
「そして細川と中井は全打席三振と。厳しいわね!」
細川はまだしばらく、二軍で研鑽させるで良いと思うのだが。
「投手では、飯塚投手が5回2失点!」
「前回の登板はイマイチだったけれど、今回はまとめてきたわね」
「先発ローテに食い込むには、二回連続失敗はできないよね」
「この調子をキープできると良いけどね」
「リリーフは明暗が出ちゃったね」
「古村、国吉がホームランで失点! 一軍を狙うには厳しい結果よね。まあ、集中打くらったわけじゃないのだけが救いね」
「笠井投手は無失点に抑えたね」
「実際の投球を見たわけじゃないけれど、結果が出ているのは良いわよね」
この試合で投げた投手は皆、一軍当落線上というところか。
この後、どれだけ機会が与えられるか分からないが、打たれた投手は挽回に向け反省して次に備えて欲しい。
「こうして見ていると、やっぱり主力とそれ以外で差があるように見えちゃうわよね」
「その差は随分と埋まって来たと思っていたけれど・・・・」
「まあ、最初の差が大きすぎるから、そりゃ埋まってはきているんでしょ」
「うぅ、厳しい」
弱かった時代の弊害はそう簡単に修復できるものではない。
地道に選手を育てていくしかないし、ファンは見守るしかない。
「まあ、オープン戦だってまだ5試合、これからこれから!」
「そうそう、前向きに!」
「10年前に比べればはるかにまともだしね!」
「だから、そういう比較は・・・・」