2019/3/14 楽天戦 2-5 楠本、伊藤光がええやん! とポジる
「ま、こんなもんよね」
試合結果を見て、結乃が悟ったように言う。
「ど、どんなもん?」
おそるおそる、といった感じで理衣が尋ねる。
「どんなもんもこんなもんも、見ての通りよ! 情けない!」
この日の試合も6安打と打線がふるわなかった。
「やっぱり、今の野手では層が薄いということよね」
「まだ数試合じゃない」
とりなすように理衣が言うが。
「そんなこと言っているうちに開幕するわよ! 今打たないで、いつ打つのよ!」
「え、だから開幕してから」
「オープン戦で打てない人が、シーズンで打てるとでも?」
「でも、オープン戦の結果だってアテにはならないわけで」
「結局、よくても悪くても、シーズン次第で言われ方が違っちゃうのよね」
「それを言っちゃあ・・・・」
言葉を濁すしかない理衣。
「そんなしょっぱい試合だけど、楠本がアピール! 2安打1四球、もう開幕スタメンでよくない?」
「それこそ短絡的じゃないの?」
「継続的に結果を出しているから良いでしょ、うん、そうそう」
一人頷く結乃であった。
「そして、光さんが1安打2四球で全出塁!」
手を叩く理衣。
「やっぱり捕手では光が抜けている感じね、あとはセリーグに慣れればね」
「でも、戸柱選手も2点タイムリー! この日の得点を叩きだしたよ!」
「高いレベルで競ってもらいたいわよね」
「投手は、今永投手が5失点だけど、評価は落ちていないとか。自責点は2だね」
「おとしたらもう他に投手いないでしょ」
結乃がやさぐれたように言う。
「きっとほら、侍JAPANの疲れが」
「また、侍JAPANの呪い!?」
縁起でもないのでやめよう。
「順位もとうとうビリ2になっちゃったわ!」
「一位じゃなくても、真ん中ヘンにはいたいよね」
「そうね、ビリと3位じゃなければ良いわ!」
「ジンクスだね」
色々あるが打線は本当に情けないぞ、もちろん本番想定オーダーでないとはいえ。
週末は横浜、改修中のスタジアム。
スカッとした試合を見せてくれ、たまにはさぁ!