ローテ再編なるか? 上がるは平良、下がるは京山か大貫か?
「開幕してから3カード、ローテの再編時期ね!」
「早くない!?」
結乃のいきなりの宣言に、驚きの声を発する理衣。
「早くないわよ、他のチームだってもう変えてきていたりするじゃない。ほら、澤村とか」
「あれはローテ再編というより、最初から予定通りでは・・・・」
「開幕ローテだって万全で準備できていたわけじゃないんだし、再編も必然よね!」
ビシッ! と指を突き付けて言う結乃。
理衣は目を白黒させて言葉もない。
「まあ現実のところ、不安定というか、内容の悪い先発だったら使い続けられないわよね」
「でもまた2度も投げていない投手もいるのに」
「だから、その結果を見て、でしょうね。具体的には京山と大貫を天秤にかけるのよ!」
「投球内容を見る限り、そうだよねぇ」
と、理衣も頷くしかない。
開幕ローテの中で5回を投げ切れずに降板しているのだから、致し方ない。
「それというのも、平良が下で順調に投げているからね! だから阪神戦が、大貫はチェックになるわ!」
大貫が好投すれば京山と、大貫が京山より悪い出来なら京山と平良が入れ替わるのではないかと想定している。
「開幕してから、中継ぎに負担がかかっているのも、井納を含めてイニングを喰えていないからよ!」
「それは、確かに」
何せ三嶋とエスコバーは9試合中、既に6試合に登板しているのだから。
「平良も昨年から鍛えて、6回は期待しても良いでしょう。4回降板とかやめてほしいわよねー」
「あとは、東投手だね」
「東は5月以降でしょうね。とりあえず、平良よ!」
京山と大貫が二人とも結果を残してくれていれば良かったのだが、そうムシの良いことにはならなかった。
「投手の入れ替えの前に、梶谷選手が抹消されちゃったね」
「まー、結果も出ていなかったし仕方ないわ。もともとぶっつけ本番で一軍に上げたしね。幸い、神里の調子が良いからしばらくは大丈夫でしょうと。梶谷はちゃんと下で調整して、万全に仕上げてから上がって来て欲しいわ!」
「絶対に、力は必要な選手だもんね」
腐らずに上がって来いよ、梶谷。
「もしかしたら代わりに関根が上がるかもね。今がチャンスよ!」
「同い年の選手が活躍しているし、負けていられないよね」
「若いけれど、外野は熾烈よ、チャンスを離したら駄目なのよ!」
実際に誰が上がるのかは分からないが、上がったなら絶好のチャンス、しがみついてでも踏ん張れ。
もちろん、下の選手も上がる為に死ぬ気で結果を残すしかない。
正当な争いを経て、力をつけろ、ベイスターズ!