結果:横浜6-0広島戦
敢闘選手賞:今永、伊藤光
「おおおお、濱口に続いて今永も1安打完封っ!」
ガッツポーズで吠える結乃。
「一週間に二人も完投、完封なんて凄いね!」
理衣も喜びつつ驚いている。
「何せ2018年はシーズン通して2完投、そのうち1つは雨天コールドだからね! 実質1完投よ!」
そんなチームが早くも完投2である。
「濱口と違うのは1四球、105球というところね! ピンチも殆どなかったし!」
「この試合の今永投手は安心して見ていられたね!」
狭い横浜スタジアムでの完封というのも意味がある。
たとえチーム状態が悪い広島が相手だとしても。
「開幕から中継ぎの登板がかさんでいたけれど、ありがたいわね。今後もこの調子て、完投とまでいかなくても7,8回は投げて欲しいわね!」
「濱口投手、今永投手と、長いイニングを投げられる投手が二人いると楽になるね」
「まあ、濱口は球数多いからそこまで期待しないけれどね!」
「期待しようよっ!」
「打線では、光さんが好調をキープしてタイムリーとホームラン!」
「2本とも良いところで出たわよね。打てるキャッチャーって素晴らしい!」
天を仰ぐ結乃。
長年待ち続けていたものが、今、チームにやってきたのだ。
「あと、久しぶりスタメンの楠本選手が先制タイムリー!」
「1安打だけど、先制ということで初のヒロインにも呼ばれたわね」
「謙虚な感じだったね」
「まあ、まだまだ素直に喜べる結果じゃないんでしょ。昨年も苦労はしたし、これからよ!」
「もっと、どんどんお立ち台によばれると良いね!」
「今日はソト選手にもホームランが出たね」
「甲子園では守備も打撃もさっぱりだったからね。これで少し持ち直してくれると良いけれど」
「宮崎選手もマルチで、上がってきた・・・・かな?」
「まだまだでしょ。でも、暖かくなれば冬眠から目覚めるでしょう」
「クマさんだね・・・・」
血行障害を持つ宮崎、春先はキツイはずである。
もうちょい、我慢だ。
「さー、カードの頭を取ったわよ! この勢いで連勝したいけど、2戦目は京山かー!」
テーブルに拳を叩きつける結乃。
「期待しようよっ」
「前回もぐだぐだだったからねぇ・・・・」
だが、登録抹消しなかったということは、良くなってきていると首脳陣が見ているのだろう。
その期待に応えて欲しい。
「それにしても、昨年は先発が悪いのを中継ぎがフォローしていたけれど、今季は逆に中継ぎが調子悪いのを先発がフォローしているわね」
「助け合いだね!」
「違うわよ、両方とも調子よくなれっつーの! どっちか悪いんじゃ、優勝狙えないでしょ!」
ということでなんとか噛みあってくれ。
「てゆうか、勝ちパターンさえ盤石なら、ヤクルト、阪神戦は3タテしていてもおかしくなかった・・・・」
それは言わない約束である!