2019年5月1日 ヤクルト戦
結果:横浜5-1ヤクルト
敢闘選手賞:大貫
「誰もが言っている、令和になって勝率10割!」
試合終了後、あらゆるところで言われているであろうことを結乃も言った。
「それでも、気持ち良いものは気持ち良いね!」
理衣も笑顔である。
「一戦目、いやーな負け方したけれど、良い勝利だったわね!」
「なんといっても大貫投手! 6回まで投げて1失点! 2勝目!」
「まさか上茶谷より大貫の方がすいすい勝利するとは思わなかったわね」
「上茶谷投手も、勝っていてもおかしくなかったんだけど、めぐりあわせってやつかな?」
「勝ち運とかもあるし、大貫はそれを大事にしたいわね!」
とはいえ、四死球は5つもあり、味方の守備に助けられていた面もある。
大貫もコントロールが生命線であるので、次戦以降は気を付けて欲しいところである。
「あと、石田投手が中継ぎで上がってきて登板したね!」
「何せ中継ぎ左腕が不足しているからね。砂田が落ちて、エスコバーも頑張っているけれどやや不安定だし」
「いきなり四球を出した時はどうなるかと思っちゃったけれど、ちゃんとその後は連続三振!」
「短いイニング全力なら奪三振能力もあるし、重要な場面も任されてくるでしょうから頑張ってほしいわね!」
先発への思いもあるだろうが、チームの為、そして自分の為にもなるはず。
中継ぎで是非、見返して欲しい。
「打線は不思議に好調をキープ! それもこれも、石川のお蔭ね!」
「でも本当、石川選手が昇格してきてから、打線のつながりが全然違うね!」
ファンの多くは、石川に求めていたのは雰囲気を変えることであろう。
まさかここまで打撃で活躍すると想像した人はいなかったのではないか。
「あたし以外はね! あたしはあれだけ、石川をあげろって、打線に入れろって言っていたし!」
「た、確かに・・・・」
腕を組み、傲然と言い放つ結乃である。
実際の所、この試合でも2安打1盗塁1得点と、見事に役割を果たしている。
「いつまで好調が続くか分からないけれど、チームの雰囲気が良くなっているのも確か! 1000安打もあと少しよ!」
「今期中に達成、して欲しいよね!」
暗黒を過ごしてきた石川に、一つでも勲章を与えたい。
「そして大和が先制タイムリー、ソトが追加点のタイムリーと、タイムリーが出ているのが嬉しいわね」
「そしてそして、なんといっても宮崎選手が久しぶりのヒット、それもタイムリー!」
拳をあげる理衣。
おそらく全ベイが喜んだであろう一撃。
次の打席もヒットを放ち、復調の兆しを見せた。
「まだ1試合だし、どうなるかわからないけどね。打ったのは良かったことに違いないからね」
「ロペス選手だけヒットがなかったけれど、他は満遍なく打てたね」
「とはいっても、8回の1死満塁でやっぱり犠牲フライも打てないとか、下手なところは変わらないけれどね」
しかし、連敗中の酷い打撃状態から脱してきているのは確かなようである。
「さー、久しぶりにカード勝ち越したいわね」
「先発は今永投手! 今季は凄い安定しているよね」
「中継ぎも連戦で使用しているから、ここは完投指令を出すわ!」
「なんで結乃が・・・・」
と、理衣は呆れているが、今永に出来る限り投げて欲しいのは誰もが思っていることだろう。
「何せ3日は阪口が初先発という情報もあるし、また中継ぎ陣使うでしょうからね」
「そのためにも、打線にはまた頑張ってほしいね!」
「スアレスという初見の投手を打てるかどうかね。でも、勝つわよーーー、何せ現地観戦だし!」
連敗も終わり、打撃も上向き、先発はエース。
良いタイミングでの現地観戦と思わせてくれ!