2019年5月12日 広島戦
結果:横浜1-8広島
敢闘選手賞:なし
「今永で勝っておいてよかったわね!」
「前向きそうで前向きじゃない言葉!」
試合終了後の結乃の第一声を聞き、理衣が突っ込む。
が、結乃が言った通りであろう。今永の勝利でと思ったが、その後の2戦は案の定の連敗。
「しかも、アドゥワに完投許しているし! 京山とはえらい違いね!」
1失点の完投負け。
良いところはなかった試合である。
「試合に負けたことよりも、さすがに戸柱の交代はないんじゃないかと思ったわよ!」
「あぁ・・・・2回の裏で、ね」
なんともいえない表情を見せる理衣。
「マツダでの相性が良いからと先発起用したのに、あっさりと伊藤に交代。もー、戸柱はズタボロ、伊藤だって良い気はしないわよね」
「見ている方も辛いよね」
「前の、伊藤から嶺井の交代もそうだけど、どうしてこう選手の気持ちを折るような交代するのかしら!」
果たしてバッテリーコーチも納得のうえでの交代なのか。
それとも独断なのか。
「捕手の交代も、投手の継投も、コーチが決めているのか、コーチと決めているのか、でも最終責任は監督ってのは間違いないからねぇ、ちょっともう、本当にヤバそうねチーム状態」
「そ、そういうこと言うのやめた方が」
怯えたように言う理衣。
「まーそれにこの試合はそもそも京山の出来がどうなのよ、って感じだったみたいだしね。光でも失点していたし」
「京山投手も勝てないね」
「ずっと打たれているからね。それでも落とせないくらい、一軍のローテーションに入る投手がいないってこと?」
「うぅ、なんか明るい話題が欲しいよー!」
嘆く理衣。
ファンの誰もが思っていることであろう。
「打線も、やっぱりソロHRの1点のみ。どうしたもんかしらね」
「ソト選手もスタメンから外れていたね」
「もはやそういう問題でもないのでしょうね」
結乃が考えたオーダーのように石川が入ってもどうしようもなかった。
「さあ、明るい話題もないままに次はブルーライトシリーズよ!」
「球場は明るくなりそうだね」
「試合に負けたらそうも言っていられないけどね」
「うわーん!!」
ローテでいけば東、大貫、そしてあと一人不足している。
「もー、どんな試合をしてくれるか、あらゆる意味で楽しむしかないわね。次は、この前大炎上した東がどうなるか、っていう見どころはあるわよ! 打線に見どころはないわ!」
「そんな断定しなくても・・・・・」
「ないわ!!」
結乃の言葉を覆してくれる活躍を期待したい。
期待はしますよ、常に。