2019年5月16日 中日戦
結果:横浜2-3中日
敢闘選手賞:大貫
「また大貫を勝たせられなかったどころか、負け投手にさせるなんて情けない!」
結乃が地団太を踏んで悔しがる。
「好投していたのに、ね」
理衣も肩を落として残念がっている。
どうしてこう、ルーキーに手厳しい球団なのか。
「大貫は悪くないわね、なんたって7回2失点のHQS! 初めて7回を投げ切ったわ!」
「頼りになるね!」
「頼りにならんのは、やっぱり打線だったわね!」
好投のルーキーを見殺しにする打線。
前回の登板では打線が援護するも中継ぎが駄目にする。
やはり投打がかみあわない。
「投打がかみ合えば勝てるなんて当たり前なのよ、それをどうかみ合わせるか、噛みあわなくてもどう勝つか、よね」
「結局この2試合、タイムリーはなかったもんね」
はぁ、とため息をつく理衣。
ホームランと内野ゴロ、相手エラー、そういうのでしか点が取れていないのだ。
「もう、今シーズンはこういう試合ばっかなんでしょうね。ホームランで点が取れるか、あとはヒットは打つけど点が入らないか、ね」
諦めたように言う結乃。
「そんなこと、まだこれから打線が上向きになるかもしれないし!」
「願望よねー。はぁ」
「昨日はあんなに夢見るままでいたいって言っていたのにー!」
どうやら夢から覚めたようであった。
「これだけ借金が減らないと、ホント、いやんなるわね」
「ま、まだ五月・・・・」
「投手陣が戻ってきても、打線が打てなければ星勘定は良くても5割前後だから借金は減っていかないわよね」
「足で点が取れればね」
残念ながら足を使えるのが神里だけだが、三振が多くて出塁率が低く、盗塁が下手くそときて守備もイマイチ。
「ネガティブ要素ばかりね!」
「パンチ力があるよ!」
「欲しいのはそういうのじゃないのよね・・・・」
しかし嘆いていても仕方ない。
今の陣容でいかに勝てるようにしていくか、なのだ。
「こういうときはおめでたく、ロペス、さすがね!」
「今後もよろしくお願いします!」
51年ぶりの日本プロ野球記録更新!DeNAロペスが一塁手1517連続守備機会無失策
「連勝を見せてよ!!」
切なる願いであった。