2019年5月30日 中日戦
結果:横浜8-1中日
敢闘選手賞:宮崎
「快勝やーーーーー!」
結乃が勝ちどきをあげる。
「こんなに安心して見ていられる試合は良いねぇ」
理衣の表情もおだやかである。
「何せ、初回にロペスのグランドスラムでいきなり4点リードから始まったからね! 久しぶりねこんなの」
「ライトへのホームランって珍しいね、ロペス選手」
「なんだかんだで10号、衰えたって言われているけれど、まだまだよ!」
「守備もあるしね」
「いやほんと、初回失点といえばベイスターズの十八番だったのにねぇ」
「いやだよ、そんな十八番!」
「まあ、ホームランで良かったけれど、3連打で1点も取れないのは相変わらずだけどね。もしロペスがゲッツーでも打っていたら、どうなっていたか分からないからね」
「東投手もこれで楽に投げられたかもね」
「そうね、相変わらず球速は出ないけれど、うまく抑えているわね。球速が出ないことで、逆に引き出した増えたかもね」
「これで球速、球威が戻ってくれば鬼に金棒!」
「と、なればよいけど」
だが、7回1失点、10奪三振は事実である。
いかに中日打線が低調であるといっても。
「点差があったせいか、三嶋、石田も3者凡退と、珍しいわね」
「点差があったから、他の投手でも良かった気がするんだけど」
「そこは分からないわ、監督とコーチに聞いて!」
役割分担ということか。
現状、エスコバー、パットン、山﨑が勝ち系統。
三嶋、石田は便利屋。
国吉、藤岡がビハインド。
砂田は・・・・微妙。
「打線も、初回以降も得点を重ねて8得点! しかもホームランは初回のみ!」
「たまにはこういう攻撃も出来るのね」
「特に宮崎選手、柴田選手が猛打賞!」
「柴田が下位で出塁し、投手が送って、上位打線で返すってことが出来たのが大きかったわね」
やはり下位打線がある程度打てると、得点につながるのだ。
下位が打てないと、1-5番だけで点を取らねばならないから。
「さあさあ、中日に連勝して、いよいよあたしの祭典ね!」
「いや、ガールズフェスティバルだから」
「あたしみたいな美少女が観戦に行くんだから、奮起して勝たないと駄目よ!」
「自分で美少女とか言っちゃうと・・・・まあ、結乃は誰よりも可愛いけど!」
デレデレと結乃に抱き着いて頬ずりをする理衣。
「ちょっと理衣ちゃん、もーっ」
言いながら、まんざらでもなさそうな結乃。
チームが勝つと、そんなもんである。
「相手は連敗中のヤクルトだけど、容赦したら駄目よ! って、そんなこといっているとヤクルト打線、爆発しかねないからね」
「ヤクルトさんも可愛そうだけど、負けるわけにもいかないもんね」
「てゆうか、1ゲーム差しかない5位だしね!」
上を目指すためには負けていられない。
ヤクルトには交流戦で頑張ってもらおう。