「さあ、リーグ戦再開よ!」
「選手の皆さんは十分に休養が取れたかな!?」
結乃と理衣が元気よく登場。
4日間も試合が無かったので、二人は元気が有り余っているのだ。
「っつーことで、リーグ戦再開後のローテを考えましょう!」
「出たね、恒例の!」
結乃が言い、理衣が合の手を入れる。
お約束のテーマで試合が始まるまでの間を繋ぐのだ。
「間違いないのは、再開後の初戦は今永が投げるってことね」
「エースだし、カード頭をお任せだね!」
「問題は、他の投手をどこでどう投げさせるか、ね」
「そもそも誰がローテに入ってくるのかな?」
「そうねえ、今永、上茶谷、平良、この3人は決まりじゃない?」
交流戦での出来を見ても、当確と言えるだろう。
「残りは、3枠だね」
「候補は井納、濱口、大貫、飯塚、かしらね。阪口は当面、二軍でしょうし。あるとしたら京山? でも京山も序盤のチャンスをつかめなかったからねぇ」
「東投手が入ってくれると良いんだけどね」
「無理してもね。ラミレスも、完璧に戻るまでは上げないって言っているし」
オールスター後、8月からでも上がってくれると、夏場の苦しい時期に有難いのだが。
「濱口は横浜で投げさせないなら、まだしばらく先かしら? そうなると井納、大貫、飯塚? ちょっと弱いわね」
「長いイニング投げられる人が欲しいよね。井納投手も、まだ長いイニングは、って感じだし」
「となると、今永と上茶谷を別のカードに分けることも考えられるわよね」
現状、もっとも安定していて、比較的長いイニングを投げられるのがこの二人である。
「変に動かさず、今永と上茶谷は今のまま、ただそうすると裏ローテが弱くなるのよね」
「となると、表に今永投手、井納投手、飯塚投手、あたり?」
「大貫はまだあげられないしね。そうすると裏に上茶谷、平良、濱口(大貫)か。どうかしらね?」
「あれ、でもラミレス監督、最初の3連戦で今永投手、平良投手、上茶谷投手でいくって」
「なにーーーーっ!? 勝負に出たわね、ラミレスも」
表という意味では、今のベイスターズでもっとも期待が出来る3人である。
だがその分、裏が弱くなるのも間違いない。
「となると次の阪神戦は誰出すのかしらね? あ、ハマスタの阪神戦で表ローテを投げさせてもどうせ負けるから、裏ローテで勝てば儲けもの戦法ね!」
「後ろ向きっ!!」
とはいえ、真相は意外とそんなところかもしれないが。
「ま、そういいつつ雨で色々と変わりそうだけどね」
「うーん、確かにこれからしばらく雨模様だもんね」
雨がどのような影響をもたらすか。
いずれにしてもオールスター休みまで突っ走れ!