2019年7月4日 阪神戦
結果:横浜7-2阪神
敢闘選手賞:石田
「よっっしゃあ、勝ち越しやで!」
適当な関西弁で勝ちどきを上げる結乃。
「苦手の阪神さんに勝ち越したのは嬉しいね!」
「しかも、阪神のホームのハマスタで!」
「またそれ・・・・」
理衣は呆れたように苦笑いするが、勝ったのだから良いだろう。
「二戦目の嫌な流れからきっちり勝てたのは大きいわよ。しかもメッセンジャー相手に!」
「大の苦手だもんね」
「でも、前の登板でも勝ったし、これで連勝よ!」
メッセンジャーも年齢を重ねてきて、かつてほどの力はなくなってきたということか。
「この試合、なんといっても石田が3イニングをきっちり抑えてくれたのが大きいわよね!」
「勝ちパターンの投手、全員休めたもんね!」
5連投のエスコバーを筆頭に、三嶋、パットン、山﨑と、全員が投げずにすんだのは大きい。
「もともと先発やっていたし、3イニング一回りならきっちり抑えられる力は持っているしね」
「石田投手が中継ぎにいるの、そう考えると大きいね」
本人も先発に戻りたい思いはあるだろうが、チームの為に頑張ってくれ。
「前回、1死もとれずにKOされた大貫も、球数は要したけれど5回2失点とまとめてくれたわ」
「一安心だねー」
ほっとした表情を見せる理衣だが、大貫の方が安心したことだろう。
「6回くらい投げて欲しいけれど、ローテ6番手ならまずは5回を投げ切ることで合格点よ」
「また少しずつ長いイニングを投げて欲しいね」
「打撃陣は、苦手のメッセンジャーをよく打ったわ!」
「序盤はタイムリー、後半はHRで追加点と、良いイニングで点も取れたね」
初回、いきなりビハインドで嫌な流れだったが、2死からロペス、宮崎のタイムリーで逆転。
同点に追いつかれた3回も、その裏ですぐに筒香のタイムリーで勝ち越した。
「その後はソト選手、戸柱選手、中井選手がHR!」
「お得意の空中戦でも派手にやってくれたわね!」
「戸柱選手も打って良かったね。光さんが出れなかっただけに、一安心だね」
「光も登録抹消されていないし、重くはないでしょうけれど、光じゃなくても勝てないとね!」
「これでいよいよ、首位の巨人さんと対決だね」
「てゆうか、巨人の相手、少しは勝ちなさいよ! 全然差がつまらないじゃない!」
交流戦あけ、いまだ負けなしの巨人である。
「ここは一気に3タテいきたいわね! そのためにも今永にかかっているわよ!」
「相手は、今の巨人のエース格、山口投手だね」
「良い時は手が付けられないからね・・・・それでも、負けるわけにはいかないわよ!」
セリーグがこのままでは巨人独走になりかねない。
他のチーム状態も悪く、対抗馬となれるのは今時点では横浜ではないかと思われる。
「今永、平良、井納の3人で3タテする勢いでいくのよ!」
「中継ぎ陣のためにも、打って勝ちたいね!」
「勝ちたいじゃない、勝つのよ! 意志よ!」
オールスター前の山場の三連戦。
気合をいれて臨め!