2019年7月16日 広島戦
結果:横浜8-5広島
敢闘選手賞:ロペス
「一戦目とはスコア逆転で勝利!」
結乃が言った通り、8-5で雪辱を晴らした。
「やられたら、やり返せ、だね!」
理衣も拍手する。
初戦の借りを返して、1勝1敗のタイに持ち込んだ。
「後半に打線が爆発したね!」
「逆に言えば、後半にならないと打てなかったんだけどね」
「あはは」
5回まではわずか2安打におさえられ、このまま負けるのではと思ったファンもいたのではないか。
「しかーし、ベイスターズは一発で空気を変える! てかそれしかない! ソトが照明灯直撃の大ホームランで反撃!」
「凄い飛んだね、あれ・・・・」
まさにソトのパワーがなせるホームランであった。
「それだけじゃない、さらに宮崎が逆転2ラン!」
「一発攻勢で一気に逆転、ベイスターズらしいね!」
一挙に4点を奪って6回に逆転した。
「そして、あっさりと一発で同点に追いつかれる!」
「ちょ、ちょっとそれは、相手も4番の鈴木選手だし、さすがということで」
「そうかもだけど、せっかく逆転した直後に点を取られるのはねぇ」
結乃の言う通り、引き戻した流れをあっさりと押し返され、状況としては五分となった。
「そこで大きく影響するのはやっぱりエラーとか四球よね」
「7回、3連続四球で満塁のチャンス!」
「もらったチャンスだもんね、そこでしっかりロペスが勝ち越しタイムリー!」
「1安打だけど、4番の仕事だね!」
決して打撃好調ではないロペスだが、こういうところで打ってくれれば良いのだ。
「さらに、5番に座っている佐野選手が駄目押しタイムリー!」
「初戦は追い上げのところでゲッツーだったからね。汚名返上ってところね」
佐野に期待しているのも打撃である。
打点を稼いでくれれば、多少の守備は目をつぶる。
更に伊藤光の犠牲フライもきっちり出て7回にも4得点と試合を決めた。
「投手陣は、上茶谷は最低限の仕事だったけど、この試合も四球が4つと多かったわね」
「やっぱり疲れかな?」
「うーん、とはいえ、他に代われる投手がいないのも、情けないけれど事実なのよね」
よほど駄目か怪我をしない限りは、頑張ってもらうしかない。
間隔を開けられればよいのだが。
「そして点差があいて、安定の失点の康晃!」
「また、そういうことを言う・・・・」
「いいのよ、こういう試合でソロ一発なら。僅差の時にちゃんと抑えなさいよ!」
あと一人で打たれるのがなんともではあったが。
「中継ぎでは櫻井が良いピッチングをしたわね!」
「いまだ防御率は0.00だもんね!」
「まあ、危ない時もあったけれど、結果は出しているからね!」
年齢的には数字よりも内容だが、その内容も悪くないからこうして1軍に残って使われているのだろう。
「さーて、タイに戻したところで3戦目は濱口とジョンソン! 厳しい相手だけに、濱口に粘ってもらわないとね」
「長いイニング、投げてもらいたいよね」
「このところ先発が早い回で降りるのが多いからね。頼むわよ濱口!」
巨人が負けないだけに、どうにか食らいついていきたいぞ!
すでに10ゲーム差以上離れているけれど!