2019年7月23日 阪神戦
結果：横浜６－６阪神
敢闘選手賞：みんな
「なんで勝ってないのよーーーっ！？」
結乃が絶叫する。
「確か結乃が一球速報で見ていたのは、７回表に５点取ったところまでだったもんね」
理衣が補足説明する。
ガルシアに完璧に抑えられて敗色濃厚に思えた７回。
それまで打てなかったのが嘘のように連打で一挙に逆転、３点のリードを奪った。
エスコバー、パットンを繰り出してそのまま逃げ切る。
そういう青写真を描いていたのだが。
「家に帰ってきたら６－６って、目を疑ったわよ！」
「まあ、そうだよねぇ」
理衣も、なんともいえない表情をしている。
さすがに勝ちパターンがことごとく崩れて追いつかれるとは、これが阪神戦の相性か。
「そ、それでも負けずに、９回表の土壇場で追いついたし！」
「でもそれって裏を返せば、７回で３点リードしていたのをひっくり返されたってことだけどね」
「ま、まあね、あはは････」
中日戦を含めた疲労が影響しているということか。
単に阪神戦は苦手ということか。
「土壇場で同点タイムリーの筒香は久しぶりに良いところで打ったと褒めてあげるわ！」
「この試合も３出塁！ きっちりだね」
「ホームランが欲しかったけれどね、この試合は････」
「まあ、まあ」
全く打てていなかったドリスから同点に出来たのは良かったと考えよう。
「中継ぎ陣がヨレヨレだったけれど、２イニングをどうにか踏ん張った国吉、１２回裏をビシッとおさえた武藤と、頑張ってくれたわ」
「そうだよ、負けていたらダメージ大きかったからね！」
「負けなくて良かったという前向きに考えるしかないか････」
「そうそう！」
ネガティブになっても良いことはない。
「しかーし！ 関根！ あんた本当にこれじゃあ何のためにいるのか分からないわよ！」
結乃の苦言は延長１２回表、無死１，２塁で送りバント失敗した関根に及んだ。
「あそこは、送りたかったよねぇ」
「どこが凡事徹底よ！ ちゃんと練習してんの！？」
あそこで送れていたら、そう思わずにはいられなかった。
「でも本当に中継ぎがヤバいから、濱口は完投よ！」
「前に完封もしたしね！」
「巨人も広島も勝って、負けるわけにはいかないわ！」
ここにきて広島がまた４連勝と、嫌な感じである。
「さあ、私達も連勝を伸ばすわよ！」
苦手意識をなくすためにも、次こそきっちり勝ちましょう。
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