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2019年ベイスターズの歩み ベイスターズ

8/25 3ラウンド。今永から気迫のリレーで完封!乙坂、柴田も躍動!

更新日:

2019年8月25日 巨人戦
結果:横浜3-0巨人
敢闘選手賞:今永、乙坂

 

■試合結果

 

二戦目に悔しいサヨナラを喫し、悔しい思いで迎えた三戦目。
ここで敗戦なら、ほぼ終戦確定だ。
そんな試合をファンが後押しする。

初回から、ライジング発動っ!
「頑張れぇーーーっ!!」
結乃も、理衣も、声の限りに応援する。
選手達に届けと声を上げる。

先発は今永vs山口
最多勝、防御率、奪三振を競い合う、リーグNo.1、2の対戦。
当然、そうそう点が入るような様子を見せない。
2回などは三者三振にきっておとされる。

「ぐぬぬぬ、さすがどすこい・・・・っ!」
ハンカチを噛んで悔しがる結乃。
もし、山口が残って左右のエースとしていたら、なんてことは考えない。
今はただ、倒すべき相手として睨みつけるのみ。

対する今永は前回の完封の疲れもあるのか、抑えているが球数をようして苦しんでいる部分もある。
だが、先頭打者を2塁打で出塁させても、進塁させずに抑える。
そして。

「いよぉーーっし、柴田、ナイスよ!」
大和の休養でショートで先発の柴田が2塁打で出塁。
今永がきっちりとバントで送ると、9番に入った乙坂。

先制タイムリーっ!!
「格好良い、乙坂選手!」
おそらく1点勝負を予感させるこの試合、先に点を入れたのはベイスターズだった。

しかしその後は山口の前になかなかランナーを出せない。
一方で今永も球数は要しながらも丁寧に投げ込み、点数を与えない。
どうにかして追加点が欲しいベイスターズは7回表。
先頭の戸柱が四球で出塁したところで勝負に出た。

代走、神里! 点を取りに、勝負に来たわね!」
「1点じゃ、厳しいもんね!」
1点を守り切るのではない。さらに点を取って突き放す。
勝負に出たベイスターズベンチの決断は、またしてもこの男によって報われる。

乙坂選手のタイムリースリーベース!!!
おっしゃああああっ!!!
盛り上がるレフトスタンド、三塁側スタンド。
待望の追加点だった。

7回の裏、代わったエスコバーが先頭の岡本に2塁打を打たれる。
しかし、後続を抑える。最後は前日、苦杯を舐めさせられた石川を三振にきってとる。
すると8回。

巨人戦といえばこの男。
ソト、よく打ったぁ!!
貴重な、貴重な三点目は、ソトの32号ホームラン。

8回を三嶋がきっちり抑え、9回は前の試合で2死から追いつかれてしまった山崎。
3点差とはいえ、きっちり3人で締めて3-0の完封勝利である。

「そうよ、まだまだ諦めないんだからね!」
「優勝の可能性がある喜び、だね!」
勝っても負けても何もなかった、断トツ最下位だった時代に比べれば、今はどうよ!」
他のチームのファンには分かるまい。

どこよりも、誰よりも負け続けてきたベイスターズが、今、こうして戦えている幸せを。

6ゲーム差。
ジャイアンツとは残り6戦あるのだ。
このところ、ジャイアンツにカード勝ち越ししているのはベイスターズだけ。

「これからよこれから! どんな姿になろうとも、しがみついていくのよ!」

伊藤光、宮崎、パットンがいなくなり、東も怪しい。剣は折れ、矢も尽きているかもしれない。
だが、まだ傷だらけの体と拳が残っている。

残り1カ月。

死力を振り絞れ。

 

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