2019年8月28日 ヤクルト戦
結果:横浜7-6ヤクルト
敢闘選手賞:山本
延長12回裏。
二死満塁。
これまでに殆どの野手を使い切り、投手・武藤の代打で残っていたのは第三捕手の山本のみ。
初打席で代打本塁打を放ち期待はもちろんしていたが、さすがに無理かなと思うものが多かったろう。
2ストライクと追い込まれた。
やはり無理かと思った次の瞬間。
「打ったーーーーーーー!?」
「うわーーーーっ、サヨナラーーーーっ!?」
結乃と理衣が絶叫して抱き合う。
そして、「夜中にうるさい」と親に叱られる。
「いやー、なんだかんだあったけれど、勝ってよかったわ!」
結乃が満足そうにうなずく。鼻息も荒い。
「本当、負けなくて良かったけれど、引分より勝ちだよねー」
理衣も興奮冷めやらぬ面持である。
「本来なら楽勝と思いかけたんだけどね」
「序盤から神里選手、細川選手のタイムリーが出て、ソト選手にもホームラン! だもんね」
「でもまあ、このところ5-1から逆転負けとかよくみるし、そう簡単にはいかないと思ったけれど・・・・」
「バレンティン選手に2打席連続ホームらーん! だもんね」
市役所狙えバレンティン。
本当に狙わないでください。
「特に2本目、高めに外そうとした球がど真ん中に! ありゃ打つわね」
「失投だったね。平良投手も疲れかな、中5日の」
「やっぱ、週末ローテに比べて週頭ローテがちょいと弱いわよね・・・・」
週末に巨人、広島戦が集中していたから仕方ないところではあるが。
「それでも、逆転されても諦めず、梶谷選手が同点ホームラン!」
「誕生日おめでとうカジ! ってか、やっぱりスタメンで出して欲しいわよね!」
左腕だからと簡単に選手をかえるのはどうか。
まあ、神里、細川が打っていたので、成功ではあるのだが。
「これで、と思ったらロペスのエラー、野選でまたまた勝ち越されるとはね・・・・」
「流れが行ったり来たりだったねぇ」
「それでも粘り強く! またまた神里がタイムリーで同点に!」
「そのまま一気に勝ち越し! とはいかなかったけれど、追いついて良かったよねー」
「巨人が裏では勝っていたからね」
負けられない戦いは延長に。
「しかしエスコバーには本当に頭が下がるわ」
「毎試合、ありがとうございます」
ぺこりと頭を下げる理衣。
疲れもあるだろう。
この試合もピンチを招いたが、剛腕で三振に切って取りピンチを脱する。
「延長に入って勝てそうもなかったわねぇ。何しろ1-3番がノーヒットじゃ、どうしようもないわ!」
「そ、そういう試合もあるよ、ね」
「主力、打たんかい!」
いつまでも爆発しない筒香に、腹を立てる人も多いかもしれない。
だが、きっとこれから、9月に向けて打ってくれるさ。
「勝てなかったら、エスコバー、康晃が連投、国吉が連投で2イニング、三嶋も2イニングと、3戦目に影響残るから大きかったわよ」
「3戦目は井納投手に長いイニング頑張ってもらって、打線が大量点!」
「ってなると良いんだけど、井納はあやしいし、打線は得点能力ないし。ホント、どうにかしなさいよね!」
苦労はしたが勝利した。
神宮での3タテの借りは、3タテで返そう!
本当に頼むよ井納と打線!
「・・・・記事タイトルにもあるけれど、武藤投手、DeNA初勝利おめでとうございます!」
「地味だけど武藤の存在は大きいわよ! 来てくれてありがとう!」