2019年9月5日 阪神戦
結果:横浜2-9阪神
敢闘選手賞:なし
「阪神相手に1勝1敗ならよし、以上!」
結乃はそれだけを言い放ち、くるりと背を向けた。
「終わっちゃダメでしょ!?」
理衣が慌てて結乃の肩を掴んで引き止める。
「他に言うことないんじゃわよ!」
「じゃわよ、って言われても・・・・」
「まーた、阪神にコテンパンにやられた、おしまい。それ以外に何か?」
「え、えーと、そうだ、ほら、梶谷選手が3安打の猛打賞!」
「だから梶谷を9番で使う意味が分からないっちゅーの!!」
本当に、何の意図が?
打撃が復調してきて、大きいのが打てて走れる梶谷を、もっとも打席数の少ない9番に置いてどうしたいのだろうか。
上位打線に置くか、悪くても6番に置くべきだと、素人ながら思うのだが・・・・
「しかし、どうしてこう横浜相手だと阪神さんは打つのかなぁ?」
「まあ、投げているのも井納とか大貫だし、仕方ないところはあるけれど」
「残り阪神さんとは2試合、なんとか1つは勝たないとね」
「残り2つとも勝たんかい!!」
ファンはもう、何も言いようがない。
「そしてこんな負け試合で三嶋を登板させない! ただでさえ疲れが見えているんだから、武藤か藤岡を2イニングで良いでしょうよ!」
「うーん、確かにこの試合でも打たれちゃったしね」
「もう、惜しくもなんともない試合だから、さっさと切り替えて次の試合よ!」
「そんな次の対戦は、巨人さんを3タテした中日さんだね」
「しかも柳、大野が出てくるやっかいさ! 巨人を3タテしてくれたのはよいけれど、うちには負けて欲しいわ!」
「あれ、でも初戦の先発は松葉投手だよ?」
「あらホント。ベイスターズが左腕を打てないからぶつけてきたわね!」
中盤にオリックスから移籍してきた松葉投手。
「個人的には当時ドラフトで欲しいと思ったんだけどねー。なかなか伸びてこなかったわね」
「この大事な終盤で登板ってことは期待されているのかもね!」
「ファームの成績とか知らないけれど、どうなのかしら?」
「こちらは平良投手! ドラゴンズキラーぶりを発揮してほしいね」
「とはいえ相手も研究してきているし、どうなるか、よね」
「ここもカード勝ち越しを!」
「まずはカード頭よ! とにかく今永を巨人戦にずらすとこの週のローテが厳しいからね。打線で援護も期待できないし、まずはQSを目指してね平良!」
幸い、巨人も失速している。
ベイスターズも満身創痍だが、少しずつ差を詰めていきたいぞ。