2019年振り返り #3 2020こそ蒼き韋駄天復活に向けて 梶谷 隆幸
「どうしたカジ!」
いきなり激を入れる結乃。
「シーズン後半はチームに喝をいれてもくれたけれどね」
「フルシーズン働かないと駄目な選手なのに!」
と、結乃が言いたくなる成績がこちら。
#3 梶谷 隆幸
出場試合 : 41
打数 : 93
打率 :.215
安打数 : 20
HR : 5
打点 : 15
盗塁 : 3
「落第点よ! 15点くらいかしら?」
「求めるレベルも高くなるもんね」
「とにかく、シーズン初めの不振というかなんというかがね」
「やっぱり、手術明けでまだ万全じゃない中で無理に1軍スタートしたからかな?」
「見切り発車感は否めなかったわね」
2018年に肩の治療をすることにした梶谷。
2019年は開幕に間に合うかどうか、といったところだったが、間に合っていないのに無理に起用したように見えた。
「実績としたら分かるんだけどね」
「梶谷選手も、無理なんて言えないだろうしね」
「プレイはしていたし、無理だというわけではなかったんでしょうけれど・・・・」
シーズン序盤、1安打くらいしか出来なかった。
もう少し万全になってから上がればとも思うが、若手が台頭している中で梶谷としても否というはずがない。
「長打力、走力、盗塁能力、全てをあわせれば外野ではNo.1であることは間違いないはずなのよ」
打撃に特化して守備・走塁の指標が足を引っ張る筒香、ソトよりも、チームへのプラスは大きいはずなのである。
「シーズン後半に上がってきたあとは、良いところで打ってくれていたよね」
「少ない試合の中でHRも5本打っているし、え、それHRにするの!? 的なのも多いのよね」
「盗塁も簡単に決めちゃったりね」
「本人も悔しかったでしょうね。でも、最後に意地を見せたことはプラスになると思うわよ!」
シーズン序盤のままシーズンを終えていたら、より厳しい立場になっていただろう。
「2020年は筒香がいない中、総合で埋めるのは梶谷に期待したいのよ!」
「それだけの力は持っているはずだもんね」
「フルシーズン戦えるか、っていう課題はあるけどね」
「奥様の体調管理とかに期待したいね!」
「年齢的にはまだ31? くらいよね。落ちる年齢じゃないし」
「次のキャプテンか、とも言われているしね」
「タイプじゃないように見えるけれど、立場を与えることで変わる部分もあるかもしれないしね」
決まっているわけではないが、本当にそうなったら新たな梶谷が見られるかもしれない。
「2020年は最初から万全で、若手なんか出番ないぞというくらいの結果を出して欲しいわね!」
「本人も悔しさを晴らしたいだろうしね」
「ファンも待ち望んでいるわよ!」
我々はまだ、あの夏のスーパー梶谷を忘れていない。
そうでなくても、20本、20盗塁出来る貴重な選手なのだ。
再び目覚めてくれ、蒼い韋駄天!