2019年振り返り #12 一軍初登板を果たすもまだまだ力が必要 阪口 皓亮
「阪口投手、2019年は1軍の初登板を果たしました!」
理衣が嬉しそうに言うが。
「初登板こそ5回無失点と好投したけれど、その後の登板ではまだまだなところを露呈したわね」
結乃が厳しく言う。
「でも、まだ高卒2年目だし」
「2018年の京山のようにはいかなかったわね」
そんな阪口の一軍成績である。
#12 阪口 皓亮
当番試合 : 3
投球回数 : 7 2/3
防御率 :5.87
勝利 : 0
敗北 : 1
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 4
「ちなみに二軍では4勝6敗・防御率4.67よ!」
「チーム最多の17試合に先発登板だけど、成績はそこまででもない?」
「そうね、とはいえ、高卒二年目、体もまだって感じだし、今は経験を蓄積すること。なので及第点の60点としておくわ」
「成績、数字だけを見ないってことだね」
これからの2,3年でどれだけ伸ばせるか、であろう。
「何せ身長186cmの長身から投げ下ろされる最速150km/hのストレート! ってのは魅力だからね」
「U-23ワールドカップでも好投したし、絶対に素材は良いよね!」
「そらまあ、ドラ3でプロに入るくらいだからね」
「本格派右腕、将来のエース候補!」
「とか言っているとあっという間に時は経つからね、油断はしないこと!」
「阪口投手といえば、大きな耳と、笑った顔が可愛いところ!」
「でも、声は意外と渋く落ち着いているわよね」
「大きいんだけど、なんか可愛い感じがいいよねー」
「理衣ちゃんはそういうところばっかり・・・」
「べ、別にいいじゃない」
まずはきっちりファームで成績を残し、文句ない形で1軍に上がっての勝利を目指して欲しい。
期待値は高い。
「飯塚、京山がまだ伸びてこないからね。競争しつつ、チャンスは大いにあるわよ!」
「みんな頑張ってほしいけれど、同じ若い右腕同士で切磋琢磨して!」
「若い高卒右腕は毎年取っているからね、あとは誰が出てくるか、ね」
本命は阪口とみているのだ。
頑張れよ、阪口!