2019年振り返り #19 2年連続セーブ王も更に上を目指せ 山崎康晃
「康晃かー」
「え、なんでトーンが低いの?」
と、首を捻っている結乃に対して疑問を呈する理衣。
「セーブ王もとったのに」
「まあねぇ」
なんだか煮え切らない結乃であるが。
#19 山崎 康晃
当番試合 : 61
投球回数 : 60
防御率 :1.95
勝利 : 3
敗北 : 2
セーブ : 30
ホールド : 4
奪三振 : 54
「文句の言いようのない数字じゃない?」
「そうなんだけど。シーズン終盤の投球が頭に残っているからね!」
結乃が思うことは、他のファンも思うことではなかろうか。
「なんで二死走者なしまでいってから同点に追いつかれるのよ!」
優勝決定の巨人戦とか。
CSの阪神戦とか。
「しかも、一発のない打者に四球を与えてピンチを招いてとかさー、やめてよ!」
「まあ、心臓に悪いよね、実際に」
「シーズン前に番長からも言われていたでしょうに。三者凡退で終われと!」
「ランナーが出ると怖いね!」
ヤスアキジャンプで盛り上がっているが、見ているこちらとしてはハラハラドキドキなのである。
「もちろん、それ以上にセーブをかさねているし、他のチームの抑えが苦戦している中、5年連続でたいしたものよ」
「抑え投手でずっと怪我もなく、結果を出し続けているのは凄いよね!」
実際、他チームの抑えはなかなか定着していないのだ。
そんな中で毎年、安定しているのは山崎だけである。
「でも、だからこそ求めるレベルも更に高くなるってものよね」
「結果を出し続けるとそうなるよね」
「もっと、見ている方を安心させてほしいわ!」
といっても、どれだけの結果を残しても、試合に勝つまでは安心などできない。
「佐々木が全盛期で優勝した年ですら、見ていて安心しなかったもんね!」
「21年まえ、結乃は生まれていないはずだよ・・・・」
「・・・・侍JAPANのクローザーにもなって、日本のクローザーって感じだね」
「球速や変化球ならもっと凄い抑えもいるんだけど、やっぱりメンタルかしらね」
「打たれても、あの緊張感の中で投げ続けられているんだもんね。それがないと続かないよね」
8回と9回では全然違うという。
また、どれだけ抑えてきても続けて失敗して崩れてしまうこともある。
それでも投げ続けてきたのは、やはり精神力の強さなのか。
「ベイスターズの顔であることは間違いないというか、筒香がいなくなったら一番の顔になるからね」
「確かに、凄いね!」
「点数的には、90点かなぁ」
「更なる高みを目指してください!」
「ファンサも続けて、広報兼抑えとして頑張れ!」
「広報メイン!?」
とりあえず、もう少し痩せたらと思うが、結果を出すなら文句は言わんよ。
なんだかんだ抑えが決まっているのは大きいわけで、また怪我なく頼みます!