2019年振り返り #42 バックアップからは昇格できず無念の結果に E.バリオス
「バリオスも契約更新しなかったわね」
思い出したかのように言う結乃。
「戦力外のコーナーでは紹介しなかったね」
理衣が突っ込んだ。
「あ、あの時はまだほら、契約がどうなるか決まっていなかったし、戦力外通告とはほら、ちょっと違うからね!」
苦しい言い訳だが、おそらく事実だ。
#42 E.バリオス
当番試合 : 3
投球回数 : 14 2/3
防御率 :4.30
勝利 : 1
敗北 : 2
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 11
「わずか3試合だけだったんだね」
「まー、ロペス、ソト、パットン、エスコバーのバックアップだったからね」
とはいうものの、寂しい数字ではある。
「ロペス、ソトは外せない。エスコバーもそうだし、不調だったとはいえパットンもね」
「でも、パットン投手が怪我したあともあまり出場なかったね」
「二軍でも成績がイマイチだったみたいだからね」
外国人枠が空いたから上げられる、というわけではないのだ。当たり前だが。
「それでも1勝したんだ、覚えてないわ!」
「ちょ、ちょっと結乃ぉ」
「何よ、じゃあ理衣ちゃんは覚えているの?」
「9月15日の中日戦で5回2失点、勝利投手! シーズン終盤、先発投手が苦しい中での勝利だよ!」
「覚えていたの!?」
そう、意外と大事な時期に勝利をあげてくれていたのだ。
「とはいえ、この1勝だけだったからね」
「シーズン通して、二軍でもぱっとしなかったこともあるし、契約しないのも致し方なしかしらね」
外国人選手もレベルアップしてきているのは確か。
ピープルズの獲得もあり、バリオスとは2019年でお別れとなった。
「目覚ましい活躍はなかったけれど、2018年は苦しい台所事情の中でそこそこ投げてくれたわ」
「日本語習得も積極的で、良かったんだけどね」
「また新たな地で頑張ってほしいわね!」
「背番号42は石川選手が使用することになったって、石川選手も報告したみたいだね」
「ほのぼのしいエピソードね」
バリバリ バリオス。
二軍でも腐らずに頑張ったことは今後にも活きるはず。
違う場所での戦いも応援したい。