「新年、あけましておめでとうございます!」
2020年の幕開け、結乃が丁寧にお辞儀をする。
「今年が良い年でありますように」
理衣もおしとやかに頭を下げる。
「まー新年の挨拶よりベイスターズよね!」
「ちょっと結乃、せっかくの着物が! 乱れる!」
「映像内からOK、オーケイ!」
「よくないってばー」
「新年だけど、年末に飛び込んできたニュースがこれね!」
「良いことよね! ベイスターズもコーチに力を入れられるようになってきたわね!」
「コーチも育成ってことだね」
「今まで2軍のコーチは人数も少なかったし経験も少なかったからね、不安だったんだけど」
「コーチの人数を増やして、さらにコーチを育てようって気合が見て取れるね」
「だったら、若いコーチが入団するのも分かるわよね!」
今までは、即戦力を獲得してとにかくチームに力を付けること、強くしていくことに主眼が置かれていた。
育成に手を抜いていたわけではなかろうが、お金をかけていなかったのは事実。
ようやく、育成に手が回せるようになってきたと球団が判断したのであろう。
「すぐに成果が出るものではないけれど、将来を見越したらよい計画よね!」
「ダイヤモンドバックスだと、中後選手がいたところでもあるよね」
「そーゆーところも抜け目がないわよね」
これでコーチが力を付け、そのコーチが指導した若手が育ってくれたら好循環である。
いいぞ、どんどんやれ!
ということで、2020年もよろしくお願い致しします。