「三が日も明けたけれど、まだまだお正月気分ね!」
炬燵に入ってゴロゴロしながら結乃が元気よく言う。
「なんで偉そうかなぁ?」
同じく炬燵に入っている理衣が苦笑する。
「まあ、少しずつ野球頭に切り替えていくわよ」
「いや、勉強とかあるじゃない」
「ないわ!」
清々しいものである。
「んー、まあ、そうなるわよね」
「過去の実績的にはパットン投手だけど、2019年は不調だったもんね」
「あの事件もあったしね」
「あはは・・・・」
「2019年の成績を見ればエスコバーだけど、ただエスコバーは、『困った時の』ってのがあるからね」
「色々なところで投げてくれるもんね」
「サウスポーというのも大きいし」
7回あたりでピンチに左打者がきたとき、出てくるというパターンもある。
「石田がまた中継ぎなら、エスコバーをある程度8回固定というのもアリとは思うけれどね」
「石田投手もまた先発に戻るかもしれないしね」
「そうすると中継ぎ左腕がいないからねー」
砂田はまだどうなるか分からない。
櫻井も先発に回る。
「三嶋も便利屋さんなところあるしね」
「回跨ぎとかもできるしね」
「あと安定感という点でちょっと不安も残るってのもあるわ」
こうしてみると、絶対的なセットアッパーはなかなか難しいかもしれない。
「試合の流れとかで臨機応変に、ってのもありだけど、役割分担的には決めておいた方が良いからね」
「投手も自分の出番とか分かるもんね」
「コーチ含め首脳陣に期待するしかないわね」
誰がなるにしても、気合を入れて守護神までつないでくれ。