2019年振り返り #48 飛躍を期待されるも壁にぶち当たったか 京山 将弥
「京山は期待を裏切った感じね」
結乃が厳しく言う。
「まだ3年目だけどね」
理衣が擁護するように口を添える。
#48 京山 将弥
当番試合 : 9
投球回数 : 35 2/3
防御率 :5.80
勝利 : 0
敗北 : 6
セーブ : 0
ホールド : 0
奪三振 : 29
「2018年に6勝をあげたからね、2019年は更なる飛躍を当然のように期待されたけど」
「厳しい結果になったね」
「壁なのか、実力なのか」
「うーん、どっちかな?」
「両方じゃない?」
「にべもない・・・・」
「勝敗はともかく、内容がね」
「WHIPがかなり悪化したね」
「やはり四球が多いわよ。コントロールがアバウトなのよね」
「カウントを悪くして、ストライクをとりにいって打たれる?」
35イニングで四球が27はやはり多すぎるだろう。
四球でなくてもボール先行、そして打たれる。
これといった決め球がないから、追い込んでも打ちとれない。
見ていてもストレスのたまる先発が多かった。
「ストレートが速くなるだけじゃ意味がないのよ!」
「でもほら、課題が明確になったということで」
「課題だらけだけど・・・・でも、あれだけ先発の機会をもらったということは、それだけ期待されているってことでもあるわよね」
「そうそう、まだ3年目だし!」
高卒3年目と考えればまだこれから。
経験をしたと考えたい。
「でも、前年度の活躍から考えてののびがないから、点数は20点ということで」
「厳しいね」
「期待の裏返し、ということで」
「それを言えば良いってもんじゃないよ?」
ぶちあたった壁をどう乗り越えるか。
そういった意味では大事な2020年。
どう立ち向かうかを見せてもらいたい。