「康晃がとうとうファッションショーにまで出たらしいわね」
結乃が呆れたように言う。
DeNA・山崎 TGCランウェイ「30点、緊張した」 マエケン、九里に続いて3人目
「大丈夫だったのかしら、お腹とか出ていなかったかしらね?」
と、結乃が不安を口にすると。
「さ、さすがに、それくらいは注意したんじゃない?」
理衣が苦笑いしながら、そう応じる。
「いや、まあ、イケメンといえばイケメンなのか? 今の野球選手はスタイル良い人多いのは確かだけど」
「不満あり?」
「いいんだけど、ちゃんとオフに練習しているんでしょうね!?」
とはいいつつ、結果を残している選手だけに文句もつけづらい。
「これが野球に活きるか分からないけれど、でもこういうのもある意味広報活動として必要なのは認めるし」
腕組みして、うんうんと唸る結乃。
理衣は微笑ましく結乃の様子を眺めている。
「まー、2020年シーズン、結果を出したら文句言わないから! 優勝したらメジャー行ってもいいから!」
「いきなりそこ??」
「いいじゃない、プロ野球選手は夢を売ってなんぼよ! 高級腕時計に高級車、ファッションショーにも出て、綺麗な女性と結婚して、メジャーで大金稼いで、子供たちに、プロ野球選手になりたい! と夢を持たせないとね!」
「野球人口が減っているってのは確かだしね」
「どんどん露出して、野球をアピールするのよ! もちろん、本職の野球でもアピールするのよ!」
これだけ対外アピールに長けている選手はそうはいないのだ。
本職に影響しないのであれば、なんでもやってくれ!