2019年振り返り #60 走攻守そろえて目指せ一軍 知野 直人
「独立リーグから入団した知野ね!」
「残念ながら一軍出場はなかったね」
「まあ、独立リーグからとはいっても二十歳だしね、将来性をかっての指名だからね」
「独立リーグ出身者には頑張ってほしいっていう思いが出てくるよね」
と、会話する結乃と理衣。
一軍出場がないため、二軍の成績である。
#60 知野 直人
出場試合 : 85
打数 : 232
打率 :.203
安打数 : 47
HR : 7
打点 : 25
盗塁 : 3
「まー二十歳、一年目ということを考えればって感じの成績よね」
「プロの世界ですぐにバリバリ成績が残せたら凄いよね」
「ということで成績的には60点ということで」
「若手、ルーキー点数だね」
「でも打率はともかく、ホームランを7本も打っているのね」
「パンチ力があるんだね!」
「内野手も打てないとね、ってのはあるから、強みにしたいわよね」
「もともと、走攻守そろったという評価だったもんね」
「その割には盗塁が少ない!」
と、憤る結乃。
2018年は独立リーグとはいえ69試合で28盗塁を記録している。
そう考えると物足りない。
「足が使えるならもっとアピールしないとね! チームには盗塁のうまい選手が少ないんだから」
「もっとガンガン走って欲しいね!」
「まあ、走る機会がなかったのかもだけどね、この打率じゃあ!」
「あ、それ言っちゃう?」
「出塁しないことにはどうしようもないからね!」
「でも、若手内野手の競争も激しくなりそうだね」
「そうねー、まさかの大河がいなくなったけれど、ドラ1で森をとって、田部も入ったからね」
「3~4年後が楽しみだね」
「すぐに出てきてくれてもいいけれど、野手はそう簡単にはいかないでしょうからね」
いずれにしても、内野手でこれは! という選手がこのところ出てきていないので、誰か頭角を現して欲しいのは本音である。
「一年を終えて課題も見えたかしら。二年目、どう活かすかね」
「すぐには難しいかもだけど、まずは一軍出場を目標に、かな?」
「現実的にはそうでしょうね。でも出るだけじゃ駄目よ。出たら、何か首脳陣の目に留まるようなことを残さないとね」
足でも良い。
パンチ力を見せられればそれも素晴らしい。
ドラフト下位だけに、少ないチャンスをものにしたい。
「気張りや、チーノ!」
「沢山のファンに覚えてもらえるように!」