2019年振り返り #62 男は黙って エドウィン・エスコバー
「オトコハダマッテナゲルダケ」
と、結乃が言う。
「エスコバー投手の代名詞だね!」
「いや、そういうわけじゃないと思うけれど・・・・まあ言葉通り、どんなときも投げてくれたわね!」
山崎が教えて日本語が、今はファンの間にも浸透したエスコバー。
獅子奮迅の活躍を見せてくれた2019年である。
#62 エドウィン・エスコバー
当番試合 : 74
投球回数 : 75 1/3
防御率 :2.51
勝利 : 5
敗北 : 4
セーブ : 0
ホールド : 33
奪三振 : 88
「なんたってリーグ最多登板! タフネス!」
「2試合に1試合以上、登板しているってことだもんね」
「リードしているときも、されているときも、本当に頭が下がるわよね」
苦しい時はエスコバー。
困った時はエスコバー。
本当に、そんな感じだった。
「給料たっぷりあげてあげてね! 95点よ!」
「おお、最高点!?」
「中継ぎの重要性を噛みしめるべきよ!」
「大事に使って欲しいよね」
「とはいいつつ、本人が”毎日でも投げたいタイプ”、なんて言っちゃっているしね」
「疲れちゃうよ」
「なんだけど、シーズン序盤とか確かに投げている方が調子良かったきがするのよね」
休みのため登録抹消すると、再登録されてきたときになぜか調子が悪いイメージがある。
「とにかく、うまいこと調整して起用してほしいわよね」
「何せ160キロサウスポーだもんね」
「あの投げ方で本当によく160キロが出るわよねー」
結乃が感嘆したように言う。
ややサイドから、手投げのようにも見えるのに。
「そんなエスコバーとまた契約できたってのがとにかく大きいわよね!」
「メジャーか、なんて噂もあっただけに、ベイスターズを選んでくれたのが嬉しいよね!」
「まだ若いし、ずっといて欲しいわよね!」
「ファンにも優しいしね」
こわもてに見えるが、近くにいっても嫌な顔も見せず、むしろ積極的にサインをしてくれたりもする。
笑えば年齢相当に可愛いところもある。
「2020年も、エスコバーの力がないと優勝なんてできないわよ!」
「それだけに、大切な起用を!」
くれぐれも、”ニホンカイ オオアレ” とならないようにしてほしい!