「春季キャンプはいつの間にか終了していたわね!」
ニュースを見て結乃が言う。
「月末までじゃないんだね」
と、理衣も言う。
「五輪の影響?」
「オープン戦が早まっているもんね」
「そのオープン戦も無観客だけどね」
「それは・・・・仕方ないよ」
「キャンプのMVPはオースティン選手、大和選手、そして齋藤選手だって!」
「オースティンは実戦で打ちまくったからね、まあそりゃそうでしょ」
「頼もしい!」
「ま、日本での実績があるわけじゃないから、これからよ」
とはいえ、当たり外国人と思わせてくれる。
「大和もオープン戦では好調、HRまで打って謎の長打力を発揮したわね」
「守備が良くて長打も打てたら嬉しい!」
「長打はともかく、下位打線で良い働きをしてくれると大きいのは確かね」
「そして齋藤投手、楽しいキャラでもあるよね」
「ギャグが先に来ていたけれど、実力も追いついてきたかしら。まあ、こちらもこれからだけどね」
「でも一軍にいてくれると、キャラクター的にも良いよね」
「なんとか中継ぎで残ってくれるといいわね」
正直、実際の所キャンプがどうだったのか分からない。
それが分かるのは半年後。
本当に凡事徹底したのか?
気になるのはそこなのだよ。