「頑張って続けるわよー!」
結乃が自らに気合を入れるように頬を軽く叩きながら言う。
「継続は力なり、だからね」
理衣も拳を握りしめて言う。
何かといえば、ブログである。
「野球はないは、自粛だわで、めっきりアクセス数が減っているからね!」
「野球はもちろんだけど、自粛も関係ある?」
「そりゃそうよ。この手のブログ読者の主は、お昼休みのサラリーマンだからね!」
「そ、そうなんだ?」
「仕事がなくなったり、在宅になったりして、見る人が減っているのよ」
「なるほどー」
「まあそれでも、ブログ自体に魅力があればそうそう減ること無いと思うんだけど、どういうことかしらね!?」
「やっぱり自虐かぁ。」
■横浜大洋ホエールズ
横浜ベイスターズ (1984 - 1993)
■通算36勝 52敗 3セーブ
「大門といえば!」
「いえば?」
「・・・・桜の大門くらいしか思い浮かばないわ」
「なぜ名前をあげたの!?」
「その投球スタイルから『遠藤二世』なんて言われていたけれど、そうはならなかったわね」
「名前は一緒なんだけどね」
「字が違うから」
「厳しい!」
「フォークボールを武器にしたけれど、正直、特筆したところがなかったのよね」
「よくもなく悪くもなくってところ?」
「そう。印象に残る感じがなくて。結局、アレンに追いかけられて外野まで逃げたことだけが覚えられているという」
「それ!?」
「足が速かったということかしらね!」
「前向きだ!」
「でもWikiを見ると、引退後は市川和正に誘われて保険会社に入り、そこで成績をあげて独立して成功しているみたいよ」
「それはそれで凄いよね」
「野球だけが人生じゃないからね、そういうのもアリでしょ」
「皆さんの所にも、もしかしたら大門選手が営業に行ったかもしれませんよ!」
エースの後は継げなかったが、年間6-8勝は挙げてチームに貢献してくれていた。
名前もなんか「大門」って格好良かったよね!