「開幕しても当面は無観客だけど、そんな選手やチーム、さらにファンにも朗報!」
結乃が声を上げた。
「なになに、どうしたの?」
理衣が尋ねる。
「これよ!」
DeNAのビッグフラッグ企画始動!ファンの応援写真でモザイクアートDeNAのビッグフラッグ企画始動!ファンの応援写真でモザイクアート
「このファンの応援写真のビッグフラッグをライトスタンドに掲げるのかしらね!」
「それは良い企画だね!」
二人とも手を叩いて喜ぶ。
「実際に観客席にいなくても、声援はなくても、それでもスタンドにはファンがいると感じ取ってくれたら嬉しいわね!」
「きっと伝わるよね!」
ガラガラの空席スタンドよりも、ビッグフラッグが掲げられているスタンド。
しかもそれはただの旗ではない。
ファンの応援写真によって作られた旗なのだ。
「どうせならリモート応援姿をバックスクリーンに映すとかすればよいのにね!」
「それはさすがに難しいんじゃ?」
「いやいや、DeNAならやってもおかしくないわよ!」
「1イニング毎に映される人は交代、とかかな」
「そうそう、声を出すのはさすがに無理でしょうけれど、ねえ」
実際に出来るのかどうかは分からない。
それでも選手の、ファンのことを考えた企画を色々出してくれると信じたい。
「こういうフットワークの良さはDeNAの良さでもあるからね!」
「本当に速いよね!」
「ファンは企画にのっていきましょう!」
「盛り上げていきたいね!」
DeNAならではの、他球団に対するアドバンテージというものがあるはず。
そういうことができるっていうだけでも、嬉しいですね。